富士山噴火時、県外避難も 小山町が独自計画案
(2014/5/13 07:55)
小山町は12日、町役場で富士山噴火時の避難行動を定めた町の避難計画案を町内40自治区の自主防災組織担当者らに示した。市町独自の避難計画の公表は同町が初めて。避難対象の須走、北郷地区など約1万2千人の行動を具体化したほか、神奈川、山梨両県への県外避難にも含みを持たせた。今後、大規模降灰時に対象に加わる地区(約8千人)の調査を行い、本年度内に全域の計画策定を目指す。
計画案は静岡、神奈川、山梨3県などの協議会が定めた「富士山火山広域避難計画」を基に、溶岩流到達時間に大きな差が出る下流域を町独自に細分化し、五つの避難対象地域にした。
山頂に最も近い須走地区は、噴火後24時間以内に全住民が3ルートを通じて町内下流域の成美、明倫地区に一時避難し、規模拡大に応じて段階を踏んで町外に向かう。北郷地区は一部を除いて直接、町外へ避難する。避難先は伊豆方面を優先として自治区ごとの大まかな行き先も明示した。
移動は1家族車両1台を基準に国道138号、国道246号、東名高速道を使用する。車を持たない住民らは町のバスなどで移動する。交通集中を考え、神奈川方面に回り道して伊豆方面に向かう予備経路も示した。
一方で、県境にある地域性を踏まえ、3県などの避難計画では記されていない神奈川、山梨への避難も協議を継続する。新井昇危機管理監は「まだ7割程度のできだが、早い段階で行動指針を示すことが大事。降灰などを考慮すると(県外を含めた)予備経路が必要になる」と話した。
[記事は以上です。Source by 静岡新聞 News]
先月にも、こんなニュースがありました。
噴火避難計画 21日から市内全地区で説明 御殿場
(2014/4/18 09:35)
富士山が噴火した時の避難方針を示した「富士山火山広域避難計画」が2013年度末に策定されたことを受け、東麓にある御殿場市は14年度から地区説明会を始める。21日の印野地区を皮切りに年度内に市内全6地区で実施し、市の広域避難計画策定を急ぐ。
市は地区別説明会で、広域避難計画の考え方を自治区役員らに説明する。避難行動を具体化するため、区別の避難計画策定を求める方針。印野地区の計画は今年10月に実施する静岡、神奈川、山梨の3県合同防災訓練で実施する住民避難訓練にもつなげる。
3県などの協議会が策定した計画では、避難対象を流域別に区分したライン別避難対象者集計表(富士山モデル)を基に広域避難の基本方針を定めた。県東部18市町の協議会の避難支援計画では、北駿地域の避難者の受け入れ先を伊豆や駿東地区に設定している。
一方、実際に避難する時の移動手段や経路は検討段階。今後、地区ごとに乗用車の所持状況や事前避難先の有無など状況把握が必要となっている。
松田秀夫危機管理監は「住民が行動できるようになって初めて対策になる。平時に、実効性のある計画にしておきたい」と話した。
[記事は以上です。Source by 静岡新聞 News]
静岡県、富士山、三保の松原=世界文化遺産認定に浮かれることなく、着々と噴火への対策を整えつつありますね
地震も怖いですが、どうやら噴火の続く桜島のみならず、本州の火山が次々とカウントダウンの始まりを迎えたようです。