今日、バヌアツで規模M(マグニチュード)7.2の地震がありました。


さらに、3時間半ほど後には、M6.4の余震も発生しています。


27-MAY-2010 17:14:48 -13.71 166.51 M7.2 36.1 VANUATU ISLANDS


27-MAY-2010 20:48:00 -13.64 166.71 M6.4 32.2 VANUATU ISLANDS


CMEの第一弾が地球に到達したようですが、それがトリガーとなったと考えられます。



以下は、今日の『宇宙天気ニュース』です。
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05月28日11時(世界時28日02時)頃、CMEによる太陽風の擾乱がやって来ました。

ACEのグラフを見ると、昨夜から速度は320km/秒に下がっていましが、つい先ほど、急に360km/秒へ上昇していますアップ

同時に、プラズマの密度も、0.2個/cm^3くらいに下がっていたものが、一気に10個/cm^3近くへ増加しています。

しかし、磁場強度は、2nTから4nTに強まった程度で、特に目立った変化ではありません。

全体的に太陽風の変動としては小規模で、このままであれば、地球へは特に影響を及ぼすことはないでしょう。

明日には、第二波がやって来ると思われますが、そちらも、同じような規模かもしれません。



SOHO EIT195の太陽コロナ写真によると、コロナホールは、太陽の中心線に達しています。

これから3日後の、31日あたりいから影響が始まるのではないかと思います。

前周期は、日本時間で5月2日から3日に変わる頃に高速風が始まりました。
単純に周期の27日を足すと、5月29~30日頃と予想できます。
しかし今回は、コロナホールの広がりが東側に縮まっていて、高速風の始まりは遅れそうに見えます。
実際にどうなるか、明日以降は ACEの変化に注意してください。


太陽は、1072黒点群が西の端に近づいています。
今日も見えている黒点はこれひとつで、東端から上がってきた活動的な領域には、白斑が見えるだけでした。

X線データはほとんど変化なく、太陽は穏やかです。


(『宇宙天気ニュース』は以上です。)



■用語解説
CME(Coronal Mass Ejection)

コロナグラフによって観測されるコロナ中の擾乱現象。フィラメント消失に伴って起こることが多く、地磁気擾乱を起こす原因のひとつと考えられている。




今回のCMEは、さほどのことにはならないかも知れません。



それにしても、ずっと観測Dataを見ていると、今は太陽が疲弊しているように思えます。


それとも、来るべき《2012》に備えて、太陽がエネルギーを溜め込んでいるのでしょうかガーン