2010年05月06日04:01更新
今日、M1.3 の中規模フレアが発生しました!!

太陽風の速度が高くなっています。

放射線帯電子が非常に強くなっています。



フレア(GOES) 発生順

発生日 JST 検出
05/06 01:59 M1.3 NEW
05/05 20:27 C8.9
05/05 16:02 C2.3
05/05 01:15 C3.7



昨日夕刻の解説↓↓↓

太陽面では新たな活動領域1069が発生し、05月04日11時(UT)頃からBクラスのフレアが数回にわたって発生しました。
その後、16時(UT)頃にはCクラスのフレアが発生し、太陽活動はやや活発となりました。

SOHO衛星のEITカメラ(極端紫外線)からも活動領域1069の近辺が活性化している様子が伺えます。
同領域は、複雑な磁場構造となっており、今後の活動にも注意が必要となりそうです。
その他の活動領域は、面積、磁場構造ともに概ね一定で推移しています。
また活動領域1065が衰退しました。

GOES衛星のX線観測データは、現在AクラスとBクラスの境を推移しています。
今後の太陽活動もやや活発となると予想されます。

■本日/昨日における活動領域(黒点群)
領域番号、位置、面積、黒点数、黒点群のタイプ、磁場構造

1063 N18 W66 10/10 03/02 Bxo/Bxo β/β

1066 S26 E07 10/20 03/05 Bxo/Cro β/β

1067 N23 E24 20/20 03/02 Dro/Cso β/β

1068 S19 E65 10/0 02/01  Bxo/Axx β/α

1069 N42 W27 50/- 09/09 -Dai/- βγ/-


(注)フレア
・太陽面で発生する爆発的なエネルギー解放現象。
・SOHO衛星のEITカメラ画像及びGOES衛星のSXIカメラ画像にて発生の様子が確認できる。
・GOES衛星のX線観測おいて発生したフレアの最大値により小規模なものからA・B・C・M・Xの順にクラス分けされている。
(GOES衛星のX線観測データ参照)

(参考データ)
GOES衛星の太陽X線データ
http://www.swpc.noaa.gov/rt_plots/xray_5m.html

SOHO衛星による太陽画像データ(EIT・MDI・LASCO)
http://sohowww.nascom.nasa.gov/data/realtime-images.html

STEREO衛星による太陽画像データ(EUVI)
http://stereo-ssc.nascom.nasa.gov/beacon/beacon_secchi.shtml

国立天文台 太陽観測所(可視光、Hα画像など)
http://solarwww.mtk.nao.ac.jp/jp/solarobs.html

National Solar Observatory


■Global Oscillation Network Group(地上からの可視光、磁場観測の最新画像)http://gong2.nso.edu/dailyimages/

■NASAによる最新のフレアリスト
http://www.lmsal.com/solarsoft/last_events/


〔記事は以上です〕



高エネルギー電子フラックス、かなり危険な状態です。

静止衛星における船外活動(修理・メンテナンスなど)を控えるのはもちろん、運用自体が危機に曝されます。


遂にMクラスに到達したフレアは太陽北西部1069黒点群によるものであることから、3日~5日後の5月8日以降、太陽風や南向き磁場の活発化など地球に影響を与える可能性が高まります。