涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -1005041010_exfig_1.jpg


2010/ 5/ 4 10:10 更新
太陽風の速度は700km/秒にまで上昇しました。オーロラ活動が続き、放射線帯も増加しています。

コロナホールによる高速太陽風は、昨日の午後からもう一段速度が上昇し、
3日21時(世界時3日12時)頃に700km/秒に達しました。
6時間ほどこの速度を保った後、少し下がって、現在は670km/秒くらいです。

速度が上がったのと反対に、磁場強度は一段下がり、
7nTから4nTへ弱まっています。

高速太陽風は、最高速度の領域に達しているようです。


太陽風磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続いています。
ただし、磁場強度の弱まりとともに、南向きの振幅も次第に弱まっていて、
速度は上がりましたが、地球への影響は弱まっています。

AE指数のグラフは、500~1000nTの中規模の変化から、
500nT前後の小規模活動が中心に変わっています。

また、磁気嵐の発生を観測した沖縄の磁場データは、
1日経って、-50nTほどの低下へと回復しています。


太陽風の磁場強度が弱まってきたことから、
高速風の最も激しい領域は通過したと思われます。
SOHO EIT195の写真にあるように、今回のコロナホールは東西に長いため、
太陽風の高速状態は、更に4~5日ほど続きそうです。
しかし、速度や地球への影響は、次第に弱まっていくでしょう。


今回の高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
今日の図では、警戒レベルの10,000に近づいています
(GOESの図の下側の紫色の線に注目してください)。

現在の磁気圏の様子では、明日には警戒レベルに達しそうです。
引き続き、増加に注意してください。


太陽では、一時的な眠りから再び目覚めたかの様に、
規模は小さいですが、黒点があちこちに発生しています。

昨日の1067黒点群に加えて、
今日は、南東(左下)に1068黒点群が出現しています。

また、太陽の北西(右上)には、数日前に消えていた1063黒点群が復活し、
昨日掲載の写真では見えなかった1066黒点群も、
太陽の中心からやや南で、再び黒点を発生させています。

X線のグラフによると、今のところ、目立ったフレア活動は起きていません。
EIT195の動画を見ると、再出現した1063黒点群が、
小さいながらも活動の気配を見せています。
この後、フレアを起こすかもしれません。

今回の黒点の活性化がどこまで続くのか、じっくりと眺めていきましょう。


(以上、昨日の『宇宙天気ニュース』から記事を転載しました)




この記事で注目されるのは目

下のグラフですビックリマーク


メモ今回の高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
今日の図では、警戒レベルの10,000に近づいています。



涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -GEOS20100504


☆GOESの図の下側の紫色の線に注目してください目





昨日、台湾教授の地震研究を書きましたが、まさに
放射線帯の高エネルギー電子の増加は危険信号です!!



下側の紫色の線が注目で、昨5月4日の図では、警戒レベルの10,000に近づいていました。


今日のレベル上昇度アップによっては、地球及び地球を周回する静止人工衛星等に多大なダメージを与える

可能性があるでしょう。

本日の最新データが入手出来ましたら掲載いたします。