火山の画像です。
航空機の運休は全欧に拡がり、上空の気流に乗り東方へ流れた火山灰は、遠くロシアにも降り積もっている。
今日19日午後、アリタリア航空便がミラノに向け成田空港から飛び立った。
まだ平常運航への道のりは険しいが、４日ぶりの運航再開は明るい話題だ。
以下は、アイスランド
火山の噴火を伝える記事です。
■記事1
3月21日未明、アイスランド南部にあるエイヤフィヤットラヨークトル（Eyjafjallajokull）氷河の下で火山が噴火した。
長さ約800メートルの亀裂から噴き上がった溶岩は、30階建てビル相当の高さまで達した。火山灰によって航空機エンジンがダメージを被る恐れがあったため、同国の航空便は時運航を見合わせている
北極圏のすぐ近くに位置するアイスランドは、大西洋中央海嶺の真上で成長を続ける火山島である。
北米プレートとユーラシアプレートがせめぎ合うリフトゾーン（割れ目）が東西に走っており、このような地理条件を持つ国は、世界中にここしかない。
リフトゾーンを埋めるように地球内部から上昇してきたマグマが、約5年周期で火山噴火を引き起こしているという。
■記事2
アイスランド南部に広がるミールダルスヨークトル（Myrdalsjokull）氷河。21日未明に火山が噴火したエイヤフィヤットラヨークトル（Eyjafjallajokull）氷河の近くにある。
規模はこちらの方がはるかに大きく、氷河の下には起伏のなだらかなカトラ火山が隠れている。
1918年の大噴火以来、成りを潜めているカトラ火山は、アイスランドで最も危険な火山の1つといわれている。しかし今回、エイヤフィヤットラヨークトル氷河で起きた火山噴火の影響で、活動を再開する恐れがあると専門家らは警告している。
「これまでにも、エイヤフィヤットの噴火が引き金となってカトラ火山が3度噴火している」と、地球物理学の教授で市民保護アドバイザーを務めるマグノス・トゥミ・グドムンドソン（Magnus Tumi Gudmundsson）氏はAFPに対してコメントした。今のところ眠れる巨人が目を覚ます様子はないという。
［Source by National Geographic News］