涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -i.jpg

■世界初!ウナギの完全養殖に成功(鹿児島県)
鹿児島県志布志市の栽培漁業センターが、ウナギの完全養殖に世界で初めて成功し、注目を集めている。

養殖ウナギの生産量全国1位を誇る鹿児島。これまで養殖ウナギは、太平洋の彼方で生まれた稚魚が成長しながら日本近海に移動してきたものを獲って養殖してきた。しかし完全養殖では、卵を取り出し人工俘化(ふか)させたシラスウナギから成魚まで育て、さらに人工ふ化させて大人まで成長させる。世界で初めてウナギの完全養殖に成功したのは、水産総合研究センターの鹿児島の機関、志布志栽培漁業センター。これまでウナギの養殖は天然の稚魚、いわゆるシラスウナギを採取して行われていたが、最近は全国的にシラスウナギの不漁が続き、今年、県内の漁獲量は過去5年間で最低となった。シラスウナギの価格は例年の4倍にはねあがり、県内の養殖業者は悲鳴をあげていた。

しかし、完全養殖では人工的に俘化させた稚魚を成長させ、さらに稚魚を産ませるためシラスウナギを安定した量で供給できる。今回、人工俘化に成功したウナギは10万匹。餌(エサ)を食べ始め8㎜ぐらいまで成長しているという。

これまでの概念を覆す快挙に、養殖業者も大きな期待を寄せている。

世界で初めてウナギの完全養殖に成功した志布志栽培漁業センター。ここで開発された技術を使って作られた養殖ウナギが、世界中で食べられる日が来るのも遠くないかもしれない。

〔記事は以上ですSauce by KYT鹿児島読売テレビ〕


ウナギの稚魚シラスウナギは、学名Leptocephalus と呼ばれていて、その棲息など謎が多いことで知られていました。




レプトケファルス(Leptocephalus、「レプトセファルス」とも)は、ウナギ目、カライワシ目、ソコギス目など、カライワシ上目の魚類に見られる平たく細長く透明な幼生で、大きさは5cm前後かそれ以下から1mを超す場合もある。ウナギやアナゴ、ハモなどのウナギ目のものが有名でウナギは成長後にはレプトケファルス期の約18倍、アナゴは約30倍の大きさになる。