涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -Electron20100408.gif

GOES衛星 高エネルギー電子


毎日のデータはこちら でご覧になれます。


ドッギングによりスペースシャトルから山崎さんら乗務員が現在移っている国際宇宙ステーションISSがある

静止軌道付近の2MeV以上の高エネルギー電子フラックスは、昨日に引き続き、10000[個/cm^2/sec/sr]を超えて推移しています。今後も高いレベルでの推移が予想され、警戒が必要です。



以下は、今日の宇宙天気ニュースから転載




2010/ 4/ 8 09:02 更新
高速太陽風(600km/秒)が続き、オーロラも活発です。

放射線帯はたいへん強まっています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
発生源は、CMEからコロナホールへと移ってきているのではないかと思います。
SOHO EIT195では、コロナホールはもう西の端にだいぶ近づいています。
昨日の写真と比べると、見つけやすいでしょう。


涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -SOHO_EIT195_20100408.jpg
SOHO_EIT195_による太陽コロナ 2010/04/08(JAPAN)

(c) SOHO (ESA & NASA)

太陽風の速度は、昨日から600km/秒と高速状態でほぼ安定しています。
磁場強度は5nTと平均的なレベルで安定しています。
昨日のニュースの頃に北を向いていた南北成分は、その後再び南に切り替わり、
磁気圏に活発なオーロラ活動をもたらしています。

AE指数を見ると、1000nTに及ぶ活発なオーロラ活動が繰り返し発生しています。
極域の夜空は、にぎやかな状態が続いているようです。

昨日のAE指数のグラフは、連続的にある太さを保つ様な変化をしていましたが、
今日のグラフは大きな波が繰り返し発生しているような変化です。
太陽風磁場の南北成分が、安定して南を向いていた場合(昨日)と、
強弱を繰り返している場合(今日)との違いが関係しています。

シベリアの磁場データも、今日の図は3日間に渡って激しく変動しています。
こんな図をみるのも久しぶりの印象です。

一方、沖縄の磁場データは、ゆっくりと静穏レベルへ向かって回復中です。
太陽風の擾乱がやや落ち着き、磁気嵐による赤道の環電流は次第に弱まっています。


CMEで始まり、コロナホールへ引き継いだと思われる今回の高速太陽風も、
後半に入っていると思われます。
今日くらいから500km/秒台に下がり、明日、明後日と次第に穏やかになっていくでしょう。


現在、放射線帯の高エネルギー電子が、たいへん強まっています。
昨日のグラフでは、久しぶりに100,000に達していましたが、
今日はもう少し高い数値まで上がっています。
一旦増加すると、その後はゆっくりと減少します(太陽風の擾乱が来ると一気に減少しますが)。
衛星運用などでは注意が必要な状況が続きます。


今日の東京は、冬型の晴天晴れ


高気圧支配下による緊張状態となっています。


CMEによるトリガーで地震があるとすれば、今夜から明日でしょう。