《湖底堆積物吹き上げ
高島沖などの深層部計1.3kmに渡る》


涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -P20100226000033.jpg
土砂などの吹き上げが確認された琵琶湖の湖底(高島市沖約5km地点)=滋賀県琵琶湖環境科学研究センター提供)
 

日本最大の湖、琵琶湖と隣接する北湖の深層部2カ所で、土砂など湖底の堆積(たいせき)物が吹き上げられている現象を、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が初めて確認し、撮影に成功した。

湖底からの堆積物の吹き上げは全国の湖沼では報告例がない。

地殻変動や、地下水やメタンガスの噴出など、複数の原因が考えられるという。

■琵琶湖環境科学研確認 地殻変動影響?

 確認されたのは、高島市沖約5km地点と安曇川河口付近の水深100~90m地点で、それぞれ長さ900m、400mの計 約1.3kmにわたっていた。
湖底から土砂が吹き上がっており、高さ1m超の大きな土煙も確認できたという。
 同センターは2009年12月下旬、撮影機能を備えた自律型潜水ロボット「淡探」を同市沖の琵琶湖底で南北に走らせ、調べていた。

 調査を行った熊谷道夫環境情報統括員によると、原因は

・湖底の地殻変動の影響
・地下水の噴出
・メタンガスの噴出
・強い水流
などの可能性があるという。

 このうち地殻変動は、湖底のプレートとともに沈み込んだ土砂が活断層でぶつかり、土砂や土砂に含まれる水が圧迫されて舞い上がったとする。地下水やメタンガスの噴出も想定できるが、この場合は土煙より気泡が出る可能性が高い。強い水の流れが土砂を吹き飛ばした可能性もあるが、範囲が広すぎるという。
 
撮影したカメラ映像映画は、明日2月28日午後5時から大津市のびわ湖大津館で開く調査報告会で紹介される。

参加は無料。

【申込・連絡先】
NPO法人びわ湖トラスト事務局
電話0740-22-1033


〔資料提供 by 京都新聞〕

阪神大震災の前には、きっと激しい土砂の吹き上げがあったのではないかと思います。地震予知に役立ちそうですね。

お近くの方、ご参加いかがでしょうか。