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以下は、今日の『宇宙天気ニュース』です。
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2010/02/16
太陽風磁場の強まりは続き、強い南向きのために、磁気圏活動が強まりました。

担当 篠原

太陽風の磁場は、強まった状態でずっと南を向いています。
未明には、-15nTに及ぶ南向きも発生して、低速風なのですが地球磁気圏への影響も目立ってきています。


ACEの観測によると、昨日のニュース以降も、太陽風の磁場はずっと強まったままでした。
昨日の朝の10nTから始まって、夕方にかけて一旦5nT近くに弱まったものの、今日の未明に再び15nTに一気に強まり、現在も10nTを保っています。
この辺りの変化は、CMEの影響が次々とやって来ているからではないでしょうか。

この間、速度はずっと低速で、300km/秒を前後していました。
そして、右端の最新のところで、360km/秒に上がる変化が見えています。

磁気圏への影響度を決定する磁場の南北成分は、ほぼ連続して南を向いていました。
-10nTと-5nTの間をゆっくりと変化し、今日の未明に-15nT近くにぐっと強まる変化がやって来て、現在は10nT付近に弱まっています。

この影響で、AE指数では200~500nTの変化が続き、今朝になって 800nTに達する変化が見られています。
太陽風磁場の南向きが、ぐっと強まったためです。
太陽風の速度としては遅くても、ここまで南を向くと、影響もそれなりに大きくなってきます。
(もっとも、速度が高ければ、更に大きな変動になったはずですが)
昨夜は、アラスカのライブカメラでも、きれいなオーロラの映像を何度も見ることができました。
現地では、素晴らしい夜だったことでしょう。

一方、磁気嵐も発生していて、沖縄の磁場データは、静穏レベルから-50nTの減少を示しています。
小規模の磁気嵐となっている様です。


この太陽風の変動がどこまで続くかは、なかなか読みにくいところです。
CMEの影響なので、単体としてはそれほど長くは続きませんが、太陽ではCMEが度々発生していたので、それらが追いかけてやって来るかもしれません。
昨日のニュースの段階でも、翌日まで現在の様な状態が続くとは予想していませんでした。
この後も、ACEのデータに注目してください。


太陽のフレア活動は、昨日の朝にC1.9の小規模フレアが一度起きただけです。
東端から上がってきた1048黒点群も、それほど活発ではない様です。
太陽の活動は一休みとなりそうです。

SOHOの磁場写真を見てください。
南半球に、磁場の強まりが左右2ヶ所見えています。
左は、[黒・白]と第24活動周期の順番になっているのに対し、右は、[白・黒]と反転していることがよく分かります。
北半球の3つの強まりは、いずれも[白・黒]と、北半球の24期型です。
南西(右下)の反転した領域は、この後どうなるのでしょうか。

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(『宇宙天気ニュース』からの引用は以上です)



今は、オーロラ観測の絶好のチャンスです!!


太陽で現在起こっている
[●黒・〇白]→[〇白・●黒]
磁場の反転は、地球で言われている“ポールシフト”に相当するものと言えます。


次々と地球にCMEが到来するなど、昨年には考えられなかったくらい太陽活動が活発化していますアップ


現在の状況は連日、予想を上回る活発なものとなっていて、過去例を基にした予想が役に立たなくなっています。

黒点群は、次から次へと新しいものが出現しています。

さらに今回のM級を上回るX級フレアを引き起こす黒点群が出現するのかも知れませんあせる



はたして、映画『2012』に描かれた世界が現実になるのでしょうかショック!


これからの太陽活動に注目してください目