(以下は『宇宙天気ニュース』より抜粋)


2010/ 2/ 8 13:36 更新
1045黒点群は大きくなり、小規模フレアを起こし続けています。CMEも発生しています。

涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -latest.jpg

担当 篠原

太陽のフレア活動は続いています。
昨日は、ニュースの時にM6.4の中規模フレアが発生しましたが、その後も、C9.9、C4.2、C4.2、C1.0と小規模フレアが続き(NOAAのリスト)、今日もまた、ニュースとともにC6.2、そしてC7.7とフレアが盛んに発生しています。

涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -latest.jpg

1045黒点群は、更に形を変え、大きな黒点が並ぶように見えています。
この大きさになると、眼の良い人であれば、直接見えるかも知れません!
昨年7月22日の時の『日食メガネ』を探し出して、挑戦してみてはいかがでしょうか

1045黒点群は、磁場構造も複雑で、エネルギーを蓄えていると考えられます。
今後も中規模フレアや、あるいはXクラスの大規模フレアを起こすかもしれません。
Xクラスが発生すれば、2006年12月以来となります。

また、太陽の東端からは、1046黒点群が上がってきました。
こちらも、EIT195では明るく見えていた領域で、黒点は小さいですが、今後の活動が注目されます。


また、昨日のM6フレアによって、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています(HPに動画を掲載しています)。

太陽の中心付近で発生したため、CMEが地球に向かって飛び出しています。

LASCO C3では、太陽を囲むように広がる“Full Halo CME” が観測されています。
太陽が長期に渡り静かだったので当然ですが、これ程のCMEは久しぶりに見た気がします。

明日の夜くらいから明後日にかけて、地球へ到来すると考えられます。
(こういう予想も久しぶりで、少しうろたえています)

引き続き、太陽の動きに注目してください。



一方、太陽風は、速度が400km/秒と平均的なレベルに上がり、その後380km/秒で落ち着いています。
まだ高速風の到来という変化ではなく、太陽風の変化はこれからでしょう。

磁場強度を見ると、5nTからゆっくりと強まり、現在10nTを超えるほどまで上がって来ています。
速度の上昇は近いのかもしれません。
太陽活動でかすんでしまいましたが、コロナホールは太陽の西側に進んでいます。
そろそろ影響がやってきても良い頃です。

ここまでの磁気圏活動は、静穏です。
現在、磁場強度が強まっているため、簡単に強い南向きになることがあります。
その場合、オーロラ活動が一気に活発化しますので、しばらく注意が必要です。
この後、速度も上昇を始めると、影響は一段と強まりやすくなります。

CMEの影響も重なって、今週は警戒すべき一週間になりそうです。


(『宇宙天気ニュース』からの引用は以上です)

※理解しやすいように、多少表現を変えている部分もあります。



CMEが地球に到達すると予想される2月9日の夜から、2月10日あたりが 要注意のようです。

お気をつけくださいパー