2010/ 2/ 7 11:54 更新
1045黒点群が一気に発達し、中規模フレアを3回起こしています。

担当 篠原

SOHOのEIT195で太陽の北東側に明るく見えていた領域が一気に発達し、黒点が出現するとともに、Mクラスの中規模フレアを起こしています。

黒点群は1045黒点群と番号が付けられました。
大きな黒点が3つと、その周囲に小さな黒点の分布も見えます。

そして、活動領域の発達に伴ってX線の強度が高まり、フレア活動が始まっています。
NOAAのレポートによると、
これまでに、Mクラスが2回、Cクラスが5回発生しています。

今日の早朝、2月7日04時(世界時2月6日19時)に、M2.9、続いて7日06時30分(世界時6日21時30分半)に、M1.3などです。

と書いている最中に、M6.4の中規模フレアが発生しました。

7日11時30分(世界時2月7日日02時30分)です。

掲載のX線の図の右端に発生した変化です。

涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -latest.jpg

M5以上の規模のフレアの発生は、2007年06月以来、実に2年8カ月ぶりです。


黒点群の発達の様子を見るため、この2日間の変化を動画にしました。

EIT195の太陽コロナ、可視光、磁場と3種類の動画をどうぞ。

EIT195では、フレアに伴ってコロナが激しく輝いている様子が分かります。

可視光写真では、撮影間隔の問題もありますが、黒点群が一気に出現した様子がよく分かります。

また、磁場写真を見ると、黒点が現れる前に、磁場の分布が次第に強まっていた様子を見ることができます。

第1045黒点群は、今後もフレア活動を続けると思われます。
NOAA/SWPCの予報では、活動は中規模フレアくらいまでとのことですが、突発的な活動の可能性もありますので引き続き、ご注意ください。

太陽風は、360~380km/秒と少し速度を上げていますが、低速風が続いています。
磁場強度は、5nTから9nTくらいまで一旦強まり、また5nTに戻っています。

この強まりに伴って、磁場が南向きに偏るようになり、その影響でAE指数300~600nTの中小規模のオーロラ活動が発生しています。

コロナホールの位置から考えると、高速風の到来はもう少し先だと思いますが、前周期のパターンだと、今日の夜くらいから始まる可能性もあります。

太陽の活動に目が行ってしまいますが、太陽風、オーロラ活動にも注目してください。



(『宇宙天気ニュース』からの引用は以上です)


太陽フレアの規模は、X線の強度により分類され、X、M、C、B、Aの等級があり、Xが一番強く、Mはその次に強いクラスです。

今日は、Mクラスのフレアが一日に三度も

しかも、太陽黒点群かま一気に強まったことにより、M6.5の中規模フレアが、発生しています。



遂に、2012年へ繋がる活動が出現し始めたと言えるでしょう。



明日以降、地球にこのフレアの衝撃波が到達することでしょう。

活発なオーロラが見られたことからも、地球磁場への影響があるかも知れません。


地震や火山噴火、電子機器の異常にご注意ください。
人工衛星の運行に対し、影響が心配されます。特に通信衛星に影響した場合、GPS、カーナビなどに狂いが生じる可能性があります。

電車車電車交通機関、特に飛行機航空機をご利用になる方はご注意ください。