太陽活動が活発化しています。地球への影響が心配されます。


(以下は『宇宙天気ニュース』より抜粋)



2009/10/28 08:56 更新
1029黒点群が活発になり、Cクラスの小規模フレアが7回ほど連続的に発生しています。
涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -200910282315.jpg


担当 篠原

1029黒点群が活発な活動を起こしています。

昨日のニュースで、C1の小規模フレアが発生したと書きましたが、
それ以降も、同じくC1~C2規模のフレアが連発するように7回も発生しましたビックリマーク

これだけにぎやかにCクラス以上のフレア発生したのは、2007年12月下旬以来で、実に2年ぶりというような活動です。
(単発程度のMクラス、Cクラスの発生は、これ以降にもありました

涙を馬のたてがみに心は遠い草原に… -20091028SOHO黒点群1029.jpg

可視光でみる1029黒点群は、昨日とあまり形は変わっていないようです。

X線の強度は、フレアを多発した影響で、少し高めになっています。
これから強弱を繰り返すのか、この後も1029群への注意が必要です。


太陽風は、380km/秒と平均的な速度が続いています。
磁場強度は3nTと弱めで、磁場の南北成分は弱い南向きが続いています。
このため、AE指数で200~300nTと小さな変化ですが、ある程度のオーロラ活動が発生しています。

SOHO EIT195 の太陽コロナを見ると、特にコロナホールなどは見られず、この後も基本的には穏やかな太陽風が続きそうです。

ただ、昨日書いたように、26日21時(世界時26日12時)の太陽の小さな爆発の影響が、30日くらいにやって来るかも知れません。

目立ったCMEは発生していないようなので、強い風が来ることはなく、磁場のかたまりの様な変化がやって来るのかも知れません。

一昨日から気になっていたのですが、放射線帯の高エネルギー電子が、久しぶりに変化として見られるレベルに上がっています。
こちらも2ヶ月ぶりのことです。


(『宇宙天気ニュース』からの記事は以上です)



地球にとっては、かなり危険な状態に近づきつつあります。

2年ぶりの活発なフレア規模ということは、2年に一度くらいの大きな地震の発生や、人工衛星が損壊するなど通信機器への影響が心配されます。

こんな時に航空機での飛行はレーダーや計器の異常が起こりやすいので控えた方が賢明でしょう。

現時点では、目立ったCMEが発生していないとのことですが、今後Cクラス以上のフレアが発生した場合、CMEが発生して地球では警戒を強める必要があります。

以前にも書きましたが、太陽フレアはA・B・C・M・Xの順に右矢印強くなり、もしXクラスのフレアが発生した場合、

地球では甚大な被害、人類の存亡にかかわる影響があるとされています。



近く『2012』というカチンコ映画が公開されます。単なるSF映画ではなく、理論的には太陽活動に関する科学的な事実が裏付けとなっているようなので、その点を頭におきながら是非ご観賞されることをおすすめします。


人類滅亡は恐竜絶滅のように一瞬かも知れませんガーン



とりあえず、10月30日前後はご注意ください。


映画映画『2012』 

(クリックで映画サイトへアップ
本ストーリー
天文学や数学に長け、高度に発達しながらも謎に包まれたまま消滅した古代マヤ文明。

マヤ人が記した『マヤ暦』は極めて正確なものとして知られているが、その暦は西暦2012年12月21日に突如として終わっている!!それが意味するものとは!?

世界中の文化や、宗教、そして科学者や政府にとって、これほどまでに重要な年は有史以来はじめてとなる。『2012』は世界の終末を引き起こす大洪水、波津波、火山の噴火、氷河の溶解と、あらゆる天変地異が人類を襲い、生き残った人々の英雄的な苦闘を描いたアドベンチャー大作である。

監督は数々のディザスター・ムービーを手がけ、中でも『インデペンデンス・デイイ』や『デイアフター・トゥモロー』をメガヒットさせたローランド・エメリッヒ。

監督は本作に対し「惑星!破壊!世界の滅亡!2012年に関するWEBサイトで無数に展開されている理論を見たら、興奮せざるを得ない!」「世界が本当に崩壊するとき、一体何が起きるんだろう?ということに興味がある。そのときに一体、僕たちは何をするんだろうか?それに魅了されている。」と語っている。

2009年11月21日公開 - 未知なる映像が我々を襲う!!



■参考 - Wikipediaより

太陽フレア(Solar flare)とは、太陽の大気中に発生する爆発現象であり、多波長の電磁波による増光によって定義される。特に大きな太陽フレアの発生では、白色光でも観測されることがあり、白色光フレアと呼ぶ。太陽の活動が活発なときに、太陽黒点の付近で発生する事が多く、こうした領域を太陽活動領域と呼ぶ。
フレアの規模は、X線の強度により分類され、X、M、C、B、Aの等級があり、Xが一番強い。

フレアの発生機構としては、太陽活動領域中に蓄えられた磁気エネルギーが、磁気再結合によって、熱エネルギーや運動エネルギーに変換されるという説が有力である。
フレアが発生すると、多くのX線、γ線、高エネルギー荷電粒子が発生する。
またフレアに伴い、太陽コロナ中の物質が惑星間空間に放出される(これをコロナル・マス・エジェクション[CME]と言う)ことが多い。高エネルギー荷電粒子が地球に到達すると、デリンジャー現象、磁気嵐、オーロラ発生の要因となる。


2003年は、大規模なフレアが頻発し、デリンジャー現象により、地球上の衛星、無線通信に多くの悪影響を与えた。また地球磁気圏外では、フレア時のX線、γ線による被曝により、人の致死量を超えることもある。

フレア時の高エネルギー荷電粒子の地球への到達、あるいは、フレアの発生そのものを予報することは宇宙天気予報と呼ばれ、太陽研究者にとって重要課題となっている。