ハイセイコーの代表産駒で、父が勝てなかった79年の日本ダービーと81年の天皇賞・春を制したカツラノハイセイコ(牡・33歳)が10月8日、繋養先のJBBA那須種馬場で老衰のため死んだ。
先月に体調を崩し、数日前から食欲が衰えて、昨夜から起立不能の状態だった。
JBBA木村慶純業務部長は、「1982年から1998年まで17年間も種牡馬として活躍し、特に青森など東北地方の馬づくりに貢献しました。応援してくださったファンの方々にお礼申し上げます」とコメントした。
中長距離のみならず、1981年のマイラーズCを勝つなどG1・2勝を含む重賞4勝。通算23戦8勝、総獲得賞金(付加賞を含む)は3億1216万200円。

河内洋調教師(1981年天皇賞・春など騎乗)のコメントは以下の通りです。
「馬体は大きくなかったが、激しい気性でね。毎回、騎手と馬が格闘している感じ。思い出深く、乗りがいのあった馬だよ。あんな個性的な馬はもういないだろうね。心からご冥福をお祈りします。」

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