【ドラマ】Tomorrow 陽はまたのぼる | あさ と パン のお気楽雑記

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赤字30億円、潰れかけの市民病院の再建に立ち向かう医師と看護師のヒューマンドラマ。

このドラマを制作するにあたり、現場の実情を把握するのに4年の歳月を費やしたと言う。
そして竹野内サン演じる医師・森山にも実際にモデルがいるとか。

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森山航平(竹野内豊)は、8年前のある手術をきっかけに医師を辞め、今は市役所の職員をしていた。
気さくで親切で面倒な仕事でも嫌がらずに対処してくれる、今どき珍しいと評判。

しかし彼は心に傷を抱えていた。
過去を封印したいあまりに、肝心なところで誰にも心を許せない人間になっていた。

そんなある日、航平は妊婦・涼子(大沢あかね)が苦しんでいるのに遭遇、今まで避けていた病院に足を踏み入れることになる。その市民病院は30億円にもなる赤字を抱え、今にも倒産しそうな状態だった。
当然常勤の産婦人科医はおらず、他の病院に行くようにと追い返される。
一番近い病院までは1時間以上。看護師・田中愛子(菅野美穂)は何とか受け入れるようにと医師に直談判。

そこに突然現れた一人の女性・遠藤紗綾(緒川たまき)。
彼女は、市の「病院再建プロジェクト」の中核を担うべくこの病院に派遣されてきた凄腕の脳外科医。
遠藤は「命はお金で買うもの」という考えの持ち主で、涼子の診察はしたものの「出産の際は他の病院へ行け」と言い放つ。

その夜、恒例の七夕祭りで賑わう漁港。
その祭りの最中に爆発事故が起きる。
事故に巻き込まれた人々が次々と運ばれてくる市民病院。

愛子たちは全力で急患を受け入れるが、医者も看護師も人数が足りない。
そこに航平が助けた涼子が運ばれてきた。
涼子は爆発事故に巻き込まれ、気道熱傷を起こしていて母子ともに危険な状態。
この時、この病院で処置をしていたただ一人の医者・薮内二郎(六角慎司)も他の患者で手いっぱいで、涼子を診ることができない。

覚悟を決めて愛子は切開し、気道を確保。
そこに、爆発事故の知らせを聞いて駆け付けた遠藤が到着。
状況を見、激怒する。看護師の医療行為は認めれていないのだ。

一部始終を見ていた森山は決意し、「自分は医者だ、自分がやった」と名乗り出る。
森山&遠藤で涼子の気道熱傷の処置と帝王切開を同時に進行・・・無事、元気な男の子が産まれる。

術後、森山に8年のブランクがあると知った遠藤は「医療を甘くみるな」と彼に平手打ちをする。

冷静さを取り戻した愛子は、「患者を死なせたらどうしようかと思った」と震えながら崩れ落ちる。
そんな彼女を手を優しく握る森山。

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国の医療費削減による過酷な労働条件・労働に見合わない少ない報酬・行き過ぎの医療裁判・・・
今、医療現場が直面している現実。

今回はニュースでよく観る「タライ回し」でした。
こぅいうことが起こるとTVでは「受け入れなかった病院=悪」の報道をしますが、実際は受け入れたくても受け入れられない現実ってのが立ちふさがってるんですよね。
特に夜間は当直医が少なくて、大事故が起こったときなんかは絶対数が限られてくる。

もぅひとつ取り上げられていたのが「産婦人科医の減少」。
妊娠9か月の涼子ですが、未だ出産をする病院が決まってないんです。
妊娠が発覚した時、相手の男性とウマくいってなくて・・・産むか堕ろすか迷ってたんですね。
一人でも産むと決意したときには、もぅすでに受け入れしてくれる病院がなかった。
実際にあるんですよね・・・でも、じゃ~どぅしろって言うんでしょう!?
陣痛始まっても我慢して、産まれるギリギリに救急車呼ぶ?でも結局タライ回しでしょ?

日本はホント、見せかけだけの先進国になっちゃってますね。
人間の最低限の「生きる権利」さえも脅かされてるんですから。

国会議員の年収が平均2900万弱・・・アホか!
議員はよく「政治には金がいるから」って理由を言いますが、そんな政治なら辞めてしまえ!

さらに加えるなら、国家公務員の平均が670万弱、地方公務員の平均が730万弱。
それに比べ、民間企業の平均が440万弱・・・。
公務員の給与は、民間の平均値を採ってるとは言いますがね~それも上場の上位数社の平均値って言いますからね。それじゃ意味ないじゃん!

そぅいうトコを削って、医療なりに回すべきでしょ。
年金制度だってそぅ。TVに出てる議員は「かなりの借金があるから仕方がない」「こんな制度が成り立ってるのは日本だけ、誇らしいことだ」って言いますけどね。
その借金は、今まで散々イイ思いしてきた一部の議員・公務員が原因じゃないんですか?
年金制度はすでに成り立ってないし、誇らしいって・・・裸の王様もビックリだね。

いや~・・・色々気が重くなる内容のドラマでした。
でもね、こぅいう見て見ぬフリをしたくなるような現実に目を向けるのも大切ですよね。

竹野内サンも菅野チャンも申し分なかったし。
「どうせ医者だって名乗り出るんだったら、菅野チャンがメス握った時点で止めろよ!」って突っ込みたくなりましたねどねww
遠藤先生は、やり方は違えど「医師」としての使命・プライドとどぅしようもない現実の狭間で戦ってるんだと思います・・・今は敵っぽいですけど、今後敵になるのか味方になるのか?
エド・はるみサンもさすが元・女優!昔「寅さん」出てただけありますわ。
岸部サンが出てきたときは「医龍」のトラウマか・・・「何企んでるんだ!?」と思わず疑ったりww

かなりじっくり観れるドラマでしたね~「医療ドラマ」と言うより「医療制度ドラマ」かな。
ただ、日曜の夜にはちょっと疲れるけど。

☆☆☆

TBS 日曜夜21:00~ 公式サイトはこちら
出演:竹野内豊 菅野美穂 緒川たまき エド・はるみ 松田美由紀 陣内孝則 岸部一徳 ほか