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ジュノの旅

LV20からの拠点はジュノ

 ジュノ大公国は、3国とは異なるスタンスの国であり、比較的新しい国である。各大陸の中心に位置していて、冒険者達が集い、LV20以降の拠点となる場所である。故に3国どこからでも行けるようになっているが、おそらく一番楽とされるのが、サンドリアからのルートで、バスからが一番遠いと思う。ウィンダスから行くのは、最後のソロムグ原野が高難度とされていた。 理由としては、ここにはクァールとラプトルという2大高速モンスターが存在し、街道沿いにも居るため、これを避けるルートを取ると、エビルウェポンなどの凶悪なモンスターが居る。

 

 サンドルートは、バタリアにトラが居るものの、南側の壁沿いをまっすぐ行けば、比較的安全に進める。バスルートは、ロランベリー高地が長いのと、聴覚の敵が多いのだが、街道沿いが比較的安全である。

 そういった選択肢がある中、ウィンダス出身の我々は、なんの疑いもなくウィンダスルートで向かった。

 

遠回りするウィンダス人達

 砂丘からブブリムに戻り、タロンギとメリファトを北へ抜けて、ソロムグに入る。 実は、ラプトルの怖さは以前にも知っていた。ブブリムでレベルあげしていた頃、狩場が混んで辛いので、メリファトに行ってみる事になった。

 目についた敵を片っ端から狩っていたが、その時にラプトルにも手を出してしまった。ところが、自分達のLVが低く、攻撃がものすごく痛く、逃げようという判断になったが、全く振り切る事が出来ずに全滅した。 だから、ラプトルに対する恐怖心は異常なまでに大きくなっていた。ちなみにこの頃は「ラプター」って呼んでた。

 

 ソロムグ原野は、街道沿いにも早いモンスターが居るため、マップの西側を少しずつ北上する。カブトやトカゲがアクティブかどうか確かめつつ、たまに見かけるゴブリンやヤグードをうまくかわし、マップの中程まで来ると、各地に点在する骨がある。そして、骨には必ずイビルウェポンが居る。この頃はまだ知らなかったのだが、ポンは魔法感知と聴覚感知で、魔法感知の範囲は広いが、聴覚は狭い。なので、近づいても魔法を使わなければ平気なのだが、我々は大きく迂回して進んだ。

 

ギリギリのソロムグ原野

 マップの西の端っこ、ジュノの入り口が近づいてきて、街道に出た自分達は、少し安心し、もうすぐ到達出来るジュノの事を考えてテンションがあがりかけた矢先、画面には赤い文字が表示された。自分のHPが減っていた。絡まれてしまったのだった。がんばれば逃げ切れる。逃げ切れなくても、誰かがジュノについてくれれば、レイズ出来る人を探してくれるかもしれない。そう思いながら、みるみる減る自分のHPに、死を覚悟した次の瞬間。

 

シフ猫の挑発→なんちゃらラプトル

シフ猫のとんずら

 

 シフ猫がラプトルのタゲを取り、とんずらして逃げてくれた。 自分も必死で走り続け、ジュノ入り口付近から戻りかけてるラプトルを迂回してジュノに入った。 エリアチェンジすると、そこには開けた細長い街があり、その先に高い塔があった。 自分のHPは真っ赤だったが、みんな無事にジュノに到着出来たのだったが、この時のシフ猫の機転が効いた行動が無かったら、自分は直前で死んでた。

ドラゴンミッションへの道

ラテーヌでの遭遇

 約束通り、皆でサンドリアに向かった。

 まだLV20に満たない5人は、ただひたすら荒涼としたグスタベルグを抜けて、コンシュタットの山道から高原の勾配をひたすら歩き、太陽の降り注ぐ砂丘を通って、ラテーヌに入った。

 

 コンシュタットと似ているようで、窪地の多いラテーヌは、道なりに行けば迷子にならないが遠い。近道でいこうという事になり、最初の山合いを西に抜け、窪地を北上してマップの西側に抜けるルートを取る。自分はただひたすらに付いて行くが、窪地から登れる場所は決まってるようで、赤さんの先導についていって、北西の位置から崖を登って行った時、急にみんなが立ち止まった。

 

 不思議に思って見上げると、そこには巨大な羊が居た。コンシュとラテにはデカイ羊が居ると聞いていたが、実際に見ると本当に大きかった。DualShock2がブルブルと振動するなか、やつが居なくなるのをやり過ごし、崖を登りきって、あとは北西のエリア境界へ向かう。

 

荘厳な森の騎士の王国

 それから西ロンフォールへ抜け、不気味なキノコを初めて見て、落ち着いたあの曲を聞きながら、たどり着いた石の城塞は、まさに騎士の国といった感じで、厳かな曲が流れていた。 ネットで調べた領事館は、北サンドリアにあるらしい。我々は南サンドリアの東側をウロウロして周り、それから北へと向かった。

 

 この頃は当然、ホームポイントワープも無く、モグハウスも繋がっていなかったので、国内の移動も面倒だった。自分達は領事館でミッションを進めると、次がドラゴンミッションだという事がはっきりしてくる。プレイ開始当初からよくシャウトで聞いていたアレ。2-3ドラゴンミッションである。

 

3国ミッションの最後はドラゴン

 しかし、LV20以上ないと厳しいという話を聞き、LV10代後半の自分達は、まずはLV20を目指す事にした。砂丘で出会った人々は、この時点で旅の仲間になっていた。毎日同じくらいの時間にログインして、終わるのも大体一緒。

 ログインしたらすぐにパーティに誘われ、ダラダラとレベル上げしながら、次の目的地に向かう。 きっとファンタジー冒険小説に登場する人物達は、こんな風に旅してるに違いない。そう思えるような生活を仲間達と続けていた。

 

 ドラゴンミッションのために、砂丘やジャグナーでレベル上げし、20へ向けて旅を続けた。やがて、赤タルさんが20を越え、ジュノに向かいたいという話になった。

 当然、ここまでの冒険で噂には聞いていた、3国を出た冒険者達が目指す街、ジュノ。そこに行けばチョコボ免許が取れるらしい。だが、免許クエはLV20から。赤タルさん以外はまだ受けられない。それでも、ジュノ周辺でLV上げすれば良い、という事になり、自分達はジュノを目指す事になった。

最初のフレンド達と出会う

1時間しか出来ないならFF11は引退しろ

 平日の自分は帰宅から寝るまで1時間だけのプレイヤーで、早く帰ってこれればプレイ時間が伸びて、レベル上げも出来るが、それはライトなものだけだった。毎日1時間しか出来ないと何も進まない。とはいえ、早く帰れればその分できるのでダラダラと残業しないよう仕事も終わらせるようになった。それでも優先して一人でもできるのはミッションやクエストであり、そのためにホルトトやらシャクラミやらをウロウロし、そしてある日ついに海を渡る時が来た。

 

目的地が一緒の人々

 マウラから船に乗って、セルビナに付き、砂丘に出た時は衝撃を受けた。真っ白い砂浜に照りつける太陽。ブブリムの暗い印象とは逆だった。トンボが飛んでて気持ち悪い。人もブブリムより多い。ゴブトレインはある。なかなか街から出られない。

 

 同じ船で来たっぽい人たちと話し、バストゥークを目指すようなので、仲間に入れてもらう事になった。シーフ、戦士、赤、黒。赤さんだけタルタルで、後はミスラ。そもそも、自分のようなウィンダス出身のヒュムが珍しいのだが、理由は一緒に始めた友人がタルタルでウィンダススタートだったから。自分より小柄な人たちに囲まれ、道沿いに砂丘を進み、コンシュの入り口まで来たところで、寝る人が出て、その日は解散。

 

パルブロ鉱山で救われる

 次の日は、グスタを抜けてバストゥークまで行った。 バス人で少し遊んでいたので、この土地には多少詳しかった。大工房で領事館に行き、ミスリル粒を取る事になり、つるはし持ってパルブロ鉱山に行った。 まだ、聴覚と視覚の感知の違いを知らず、2階の中程でクゥダフが大リンクし、死ぬかと思ったけど、大丈夫だった。見知らぬ白さんが回復してくれたのだ。

 

 しばらく戦いが続き、何度か死にそうになりながら、やっとの事で敵を退けた。

 

「あー、死ぬかと思ったw」

 

 そうつぶやいたのは、ケアルしてくれてた白さんだった。お礼を言うと、いろいろ教えてくれた。

 

「海外の人なんだね。バスの亀は音でリンクするから、すごい数になっちゃうんで注意したほうがいいよ。それから、鉱山の地図は持ってるの?」

 

 持ってなかった。そして彼女は、ミスリル精製用の機械の場所を案内してくれて、船でツェールンまで送ってくれた。すごい親切な人に助けられたおかげで、自分のミッションは進んだ。

 

そしてフレンドへ

 次の日、バスを出ようとする自分の前に、先日のパーティの皆さんが現れた。ミッション終わったか聞かれ、次はサンドに向かう事を告げると、簡単なクエストだけやってから行かないかと提案された。

 

 ツェールン鉱山の大掃除。これのためにみんなで鉱山に入り、ミミズやコウモリをガンガン倒して、クエアイテムを集め、ついでに亜鉛鉱や、火打ち石を取ったりなどした。そして、サンドリアには、明日みんなで向かおうという話になった。 この時はじめてフレンド申請をもらった。ミスラのシーフと、戦士と、黒魔道士、それに赤のタルタル。この4人がヴァナで知り合った最初のフレンドとなった。

 そして後悔した。助けてくれた白魔道士さんにフレンド申請できなかった事を。