こんにちは。今日はDSについて考察したいと思います。
DSは今年207万3607台を販売(8月24日まで)し、PSP についで2008年累計は2位となっています。
これだけを見ると
「DSってあんまり売れてないの?」
と思われるかも知れませんが、DSの本当の神髄(しんずい)は2005年~2006年にあります。
元々DSは2004年の終わりに発売されてから快調に台数を伸ばしていましたが、
「nintendogs(ニンテンドッグス)」、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」、
「やわらかあたま塾」、「マリオカートDS」
などを2005年に発売、その結果普及台数を大幅に伸ばしていきました。
これらのソフトの注目すべき点は
①全て任天堂が出したソフトであること
②どのソフトもミリオン(100万本)を余裕で超えていること
③初週や2~3週で終わるのではなく、長期的に売れていること
などが挙げられます。③についてはじわじわ売れていくことから
「じわ売れ」と呼ばれています。
①、②の点からDSは「任天堂しかうれていない」とよく言われていました。
しかし、2006年には
「ファイナルファンタジーⅢ(スクウェアエニックス)」、「オシャレ魔女ラブandベリー(セガ)」
など、任天堂には及ばないながらも他社にミリオンタイトルが出ました。
2007年には任天堂が同社のWiiに注力し始めたことからやや勢いは落ちたものの、
相変わらず普及スピードはぶっちぎりでした。
普及が進んでくると、本体を持っていない人が減り、買い替えや故障の時くらいしか
売れなくなってきます。DSの場合は爆発的に普及した分、それが早くきました。
それが2008年頃だったというわけです。
そのため、2008年は今好調なPSPに抜かれて2位になったと考えられます。
DSの最大の敵はPSPにもある違法ダウンロードでしょう。
あんなものはゲーム業界のとって何も良いことがないので多くは語りませんが、
最近任天堂が他社と結託して、違法ダウンロードを推進してきた業者を訴えるのだとか。
もう少し早く行動してほしかったですが、これから無くなるのであれば十分業界にとって有益でしょう。
普及台数が落ちてきたといっても、これから「ドラクエ9」や「ドラクエ6」が出ますし、まだまだ安泰でしょう。
現在DSの累計普及台数は約2300万台。どこまで伸びるかに注目です。
次回のゲーム業界考察はWii編です。その前に何かゲームレビューでもはさむかもしれません。(^_^;)