ご訪問いただき、ありがとうございます。
仕事で必要なので、
ビジネス日本語を習いたい、というご要望を個人の方からもいただきます。
このようなご依頼の場合、日本語の正確さだけを追及するレッスンを提供しても、たいていの場合、相手の期待に添うことはできません。
レッスンを始める前に、
相手が求めているのは
「日本語力」なのか、
「コミュニケーション力」なのかをこちらがつかんでおく必要があります。
私の経験上、ほとんどの方は「コミュニケーション力」を求めています。
では、どんなふうにレッスンを進めていけばいいのか？
１、日本語についてはきちんと「です・ます体」で話せるようにすること。
（難解な敬語表現を使いこなそうとするあまり、敬語表現を使っているものの、それ以外は普通体になっている方をよく見かけます。
まずは「です・ます」です。）
↓
このために必要なアプローチは、
まずは、話す練習を増やすこと。
それも、単なるアウトプットではなく、相手の反応を受けて返答できる「やりとり」の練習を数多くすることです。
＊ロールプレイなどが効果的な練習です。
２、日本のビジネス習慣について紹介すること。
（特に時間の感覚についてはうるさいほど確認したほうがいいです。
あと、何かしてもらったらすぐにお礼のメールを送るなどの文化も大切です。）
↓
日本語学習者向けのビジネステキストを中心に、会社を舞台にしたドラマなどで実例を紹介していくと、飽きずに楽しく学べるようです。
＊古い物で恐縮ですが、サラリーマンＮＥＯなども好評でした。
テキストは私はこれを使うことが多いです。
N４程度の文法がわかれば、すぐ使えます。
それに、コンパクトなことと、イラストやロールプレイが多くあって、授業にメリハリが出る点が気に入っている理由です。
『にほんごで働く！ビジネス日本語３０時間』
ビジネス日本語！と身構えず、
丁寧体で自然な会話ができるように指導すること、
まずは、これがビジネス日本語でも、結局は極意だと思います。
今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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