「あの子は貴族」の原作者のインタビューを読む。

 

原作者は4年生大学を出てはいるが、キャリアが構築出来ず、作家にもなれず、だから彼氏が欲しくて死にそうだったという。

 

そうして「あの子は貴族」をもう一度見てみると、格差問題を描いているように見えて、上流だろうと下流だろうと、実は女性の大半が、今現在も結婚するより他に生きる道が殆どないことを、描いているのだった。

 

作品の中で、上流階級子女でありながら自立しようとしているふたりも、ひとりは売れないバイオリン弾き、もうひとりはそのマネージャーで、自立には程遠い。

 

下流階級子女も、名門大学中退ではあるが、上流階級の彼氏にセフレ扱いされ、結婚してもらえず、同じ境遇の友人と起業するのだが、大きく伸びることなく、ポシャりそうな感じだ。

 

長女の大学時代、名門大卒、ハーバード大学留学MBA取得などという、一般庶民から見たら、別世界に生きているような女子が沢山いたが、この映画で描かれているような状態になっている。

 

端的な例を挙げると、かの何とかブラザーズで年収4千万円を得ていた女友達は、倒産後、長女の会社に転職して来た。

だが前年の収入で計算される住民税が払い切れず、長女の会社も辞め、起業するが失敗に終わり、その後細々とアプリを作るなどしていたが、結局彼女も結婚するより他ないと思うのだが、どうしているだろう。

 

美ボディ大会に出場するため観光を兼ねて広島に行っている長女。

二人しか出場者がいなかったそうだが、「いい成績だった」とか言っている。 笑い泣き

 

バカ娘と言っても差し支えないが、この娘、数少ない結婚しなくてもやっていける女なのだ。