訪問医が偽薬を処方してくれたのだが、夫の呼吸苦が大分良くなって来た。

さすが多くの高齢者を看取っている訪問医だけのことはある。

 

素人ながら思うのは、壊れかけている各臓器が、それぞれに危機を脳に訴えているに違いない。

 

だから夫の脳は恐怖のあまり、パニック障害のような状態になっているのだと思う。

 

私は心臓に問題が発覚するまで、根拠は全くないのだが、まだこの先の人生に期待していた。

 

何か予想外の、経済的に潤うようなことがあって、その金で孫と旅行に行ったり…なんて夢想していたのだ。

 

今は恐らく私の心臓が脳に不安を訴えているのだと思う。

 

だからなのか、もう一切ポジティブなことを考えられなくなって来た。

 

これだから老後の準備は、若い健康な時にしておかなければならないのである。

 

年を取ると身体が、というより脳が言うことを聞かなくなって来るのである。