長女に実家が無事処分できたことを伝えると、無言だった。  キョロキョロ

 

「不動産屋は数社から合い見積もりを取るように」とか「売りづらいなら二束三文で売ったりせずに空き家利用を考えるように」と言っていたのだが、結果論だがそれらのアドバイスは全て的外れだったわけで、有名企業で幹部を張っている長女のプライドがズタズタだったのだろう。

 

それにしても勝気な娘だ。

 

あのサイコパス父の子なのだから生まれつき勝気なのだろうが、成育歴がそれに拍車をかけたようだ。

 

長女は地頭が良くなかったので、日能研でも中高一貫校でも、あの激烈な競争の毎日にあって、悲哀を味わいつくしていた。

 

今考えるとクリームシチューの有田あたりがやりそうなコントみたいだが、成績の良い子が成績の悪い子を、面と向かって、言葉にして馬鹿にするということがあった。

 

悔しい思いをし続けた長女は、結局、結婚相手も勝った感を持てるような人でなくてはならなくなった。

 

長女は「就職先がしょぼい」「出身大学がしょぼい」と告白して来た男の子を切り捨てたことがある。

 

お付き合いしたのは、二人とも有名企業のディレクターだったり、役員だったりした。

 

でもこのような男性って自分が生き馬の目を抜くような毎日を過ごしているのだから、パートナーが勝気だと気が休まらず、結局破局となってしまうわけですよ。