住職は
戦争に行った方々を
尊敬してやまない………
寺に
御遺族が
あずけた
若者の写真が
たくさんある
過去帳と同じに
大切に保管されている
先日
父親の
七十七回忌の塔婆を
お願いした
檀家さんがいた
戦争で亡くなった父親を
母親と一緒に
供養するのだという
とても
立派な戒名だった
住職は
いつもと同じ‥
いや
いつも以上に
真剣だった
………
何故なら
住職の年齢で
戦争で亡くなった方の
塔婆を書くことは
ほとんどない
それに
祖父。。。
2代前の住職に
寝床で
いつも
戦争で亡くなった
若者達の話を
聞かされていた
………
近くの神社で
万歳しながら
送り出し
木箱に
遺品が
遺骨として
帰ってきた
若者達の話
『忘れてはならない』
『決して忘れるな』
大変だった過去を
語り継ぐのも
住職の
大切な
務めである
