みなさんこんにちは
はぬるです
私の出身地である茨城県は
ネモフィラ(国営ひたちなか海浜公園)が知れ渡るまで
観光客がくるようなところではなかったことは
県民以外の人たちも薄々感じていた事実でしょう
みはらしの丘に広がる無数のネモフィラは圧巻
今では海外からも沢山の観光客がやってくるという
茨城史上類を見ない現象に茨城県民は驚いています
ただネモフィラ自体の人気が出たことで
全国的にネモフィラを咲かせれば人が集まるという
かつての茨城県もしめしめと感じた策略を実行する
都道府県市町村が現れはじめたことで茨城焦る
でも茨城(国営ひたちなか海浜公園)には…
コキアもあることをご存知ですか
眩しいくらいのライムグリーン色で
茨城に足りない爽やかさを演出し
秋には真っ赤に染まり夏とは全く違う姿が楽しめる
2度おいしい植物なのです
さてコキアもネモフィラに次いで人気が出たことで
夏や秋にもたくさんの人が集まるようになった
この国営ひたちなか海浜公園ですが
実はここにはかつて旧日本軍の飛行場があり
終戦後は接収され米軍の射爆撃場だったのです
誤爆や騒音による被害を受けていた地元住民たち
当時は演習中の流弾や爆弾落下などにより
悲惨な事故も相次いだそうです
そして十数年にもわたる返還運動の末に
1973年に日本に返還された土地なのでした
その後“平和の象徴として公園を整備したい”
という地元住民たちの強い思いを受けて
国営ひたちなか海浜公園として生まれ変わりました
数知れない爆弾や銃弾が飛び交い撃ち込まれた
メインの標的のあった場所に作られた人工丘は
『みはらしの丘』と名づけられその姿を変え
春はネモフィラ、夏と秋にはコキアが楽しめる
素敵な場所に生まれ変わったのです
ネモフィラの人気が出たのはここ10年くらい
おそらく”人集めに茨城がいち早くはじめた観光策”
そう思われてそうなネモフィラですが
不発弾の処理などに20年以上も費やした後
2001年から茨城にネモフィラは咲いていたんです
当時、このみはらしの丘に植える植物を考えるとき
“丘と空を青一色で染めると
過去を忘れられる景色になる”
そういう思いから空の色に近いライトブルーの花
ネモフィラが選ばれたとか…
今年のネモフィラは既に終わってしまいましたが
先述したように夏から秋にかけてはコキアが
そしてまた来年の春には空と繋がって見える
ネモフィラの季節がやってきます
今後みなさんに機会があれば少し視点を変えて
ネモフィラを見に来ていただけたら嬉しいです