「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の114冊目。
『寮生 ~一九七一年、函館。~』(今野敏/集英社文庫)に続き本のタイトルが「い」から始まる本。
「い」は多くて、『痛みかたみ妬み ~小泉喜美子傑作短篇集~』(小泉喜美子/11冊目)、『インパラの朝 ~ユーラシア・アフリカ大陸684日~』(中村安希/29冊目)、『一週間のしごと』(永嶋恵美/43冊目)、『いっぴき』(高橋久美子/85冊目)、『いつか王子駅で』(堀江敏幸/99冊目)、『市場のことば、本の声』(宇田智子/108冊目)に続き今回が7度目。
本棚からザッとピックアップした4冊の中から、案外、既読本がないのかもしれない作家・五十嵐貴久の『逸脱捜査 ~キャリア警部・道定聡~』(五十嵐隆久/角川文庫)を選定したところ。
ところで、2019年4月、思い付きで始めてみた“しりとり読書”も気が付けば5年目に突入。
いつしか、「既読本は対象としない」、「サブタイトルは考慮せずメインタイトルのみで行う」とか、「この機会を逃せば今後手が伸びることのなさそうな本(厚い本とか難解な本とか)を敢えて選定する」など、様々なルール(のようなもの)もできてきたりするようで、面白い。
なんにせよ、“しりとり読書”を契機に、自然と本棚内が検索・点検されたり、忘れ去られた感じの作家・作品にスポットが当たるなど、有効的で、かつ愉しい(と、勝手に自画自賛しているのだが)。