<柚木草平>シリーズ第9弾、『捨て猫という名前の猫』に満足。<3月の読書メーター> | 北海道・最東端からの不定期通信<Part.2>

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3月の読書メーター
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蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-16)蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-16)感想
シリーズ第4弾。函館・札幌への小旅行の往路、札幌の書店で入手して、復路の列車内にて読了の前作。ハラハラドキドキなラストシーンに帰宅したらすぐに(本棚で待機中の)本書への着手を決意。と同時に月刊『ランティエ』の読者は1カ月待っての続きだったんだなぁと勝手に思ってみた次第。で、本書を読み終え巻末をよく見たら、収録5話のうち4話はランティエ掲載作品(加筆修正)ではあるが、最後の「別離」は書き下ろしでそれは前作も同様だった。ランティエに掲載後、速やかに発行の文庫版購入が必須。今回も存分に堪能し、嬉々として次巻へ。
読了日:03月26日 著者:坂井 希久子
みきわめ検定 (講談社文庫)みきわめ検定 (講談社文庫)感想
“しりとり読書”109冊目、『枝付き干し葡萄とワイングラス』が面白く、「結婚前と結婚後に便宜上分けた」らしいもう一冊(結婚前)も読もうかと。購入履歴を調べたら、2度目の函館時代、2015年4月「文教堂書店函館昭和店」に対し、芦別時代の2012年12月、週末に訪れた函館駅前「くまざわ書店函館店」で購入の本書。「並んでいた2冊のどちらにしようか暫し悩んで決めた」そうで、奇しくもどちらも函館での購入と相成った。芦別時代の2012年11月「TSUTAYA滝川店」で買った『るり姉』から始まった椰月美智子。悪くない。
読了日:03月25日 著者:椰月 美智子
ミワさんなりすます (6) (ビッグコミックススペシャル)ミワさんなりすます (6) (ビッグコミックススペシャル)感想
昨年10月~12月に放送のNHK夜ドラ(久保田ミワ 役:松本穂香/八海崇 役:堤真一/全10回)が面白く、ドラマの余韻に浸りつつ少しずつ読み進めている原作コミック本。「第三十六幕 ノー・プロミス・ヤング・ウーマン」から「第三十八幕 第三の女」「第四十幕 通用路(みち)での遭遇」などを経て「第四十二幕 ヒューマンとネイチュア」までの7話。巻末の次巻予告には「“らすべがす(この店)”に来る客は、孤独を背負っている」。う~む、残るは第7巻と第8巻の僅かに2冊。「2024年3月末頃発売予定」の第9巻をジッと待つ。
読了日:03月25日 著者:青木 U平
捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫)捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫)感想
樋口有介の、しかも<柚木草平>シリーズ第9弾。当然、既読と思ったら単なる「積読本」。そうか単行本で読んだのかぁと1カ月余りを要してゆったりと。この展開、やっぱり再読。しかし単行本にも既読のデータはなし。はて、どうしたものか。ブログ(アメブロ&ジュゲム)内を検索。2012年2月、単行本(東京創元社)を函館市中央図書館から借りていて、同年9月、「西武旭川店B館」9階の「三省堂書店旭川店」での本書の購入までは判明したのだが。転勤の直前。当時、登録の余裕もなく返却したと結論付けてみた。シリーズ1、2位を争う秀作。
読了日:03月24日 著者:樋口 有介
さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい (単行本)さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい (単行本)感想
図書館に揃っていたんだなぁと新年から順次読み進めてきた<マカン・マラン>シリーズの最終巻。「二十三時の夜食カフェ」(2020年9月初読、本年1月再読)、「女王様の夜食カフェ」(1月読了)、「きまぐれな夜食カフェ」(3月読了)と来て本書。「さくらんぼティラミスのエール」から「幻惑のキャロットケーキ」「追憶のたまごスープ」を経て「旅立ちのガレット・デ・ロワ」まで、4話を収録の連作集。商店街の外れ、迷路のような細い路地を分け入り、小さな中庭を持つ古民家のような一軒家に辿り着く。またいつか(全4巻)再訪しようか。
読了日:03月21日 著者:古内 一絵
ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-15)ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-15)感想
近年は専ら道内での列車移動中心ではありながら、3度4度の乗り継ぎも7、8時間の乗車も苦にならず。案外、それなりの“乗り鉄”かもと自覚し始めた矢先のコロナ禍。すっかり列車での長距離移動もご無沙汰で、昨年9月、4年ぶり“甲子園参戦!”時の阪神、阪急、近鉄、JRの乗車が久々にしてほぼ唯一。今般、JRにて「富良野~滝川~札幌~函館」間を2泊3日の小旅行。往復で正味12時間の乗車。車窓の景色を眺めながらの読書三昧は至福のひと時。往路、「三省堂書店札幌店」で補充の本書。復路、富良野行き「普通列車」車中での読了である。
読了日:03月18日 著者:坂井 希久子
刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)感想
初めて読んだ藤沢作品『三屋清左衛門残日録』(2018年4月読了)が存外の面白さで、新参者の藤沢周平ファンとして少しずつ買い揃え始めた2018年10月。「GEO富良野店」で購入し、その後はソッと本棚で佇んでいた『用心棒日月抄』にたまたま手が伸びたことに端を発する<用心棒>シリーズの第三編。「陰の頭領」から「黒幕の死」まで8作を収録の連作短編集。「藤沢文学の読みどころは、男と女の哀切な関係である」と言い切り(この時点では未定だったらしい)続編を熱望。相当なファンぶりを伺わせる常盤新平氏の「解説」も実に愉しい。
読了日:03月09日 著者:藤沢 周平
きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび (単行本)きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび (単行本)感想
図書館本。『マカン・マラン ~二十三時の夜食カフェ~』(2020年9月初読/本年1月再読)で知った古内一絵。書架にシリーズ全4巻が揃っていて、そうかそうかと読み進めている。『女王様の夜食カフェ ~マカン・マラン ふたたび~』(本年1月読了)に続いての本書。「妬みの苺シロップ」から「藪入りのジュンサイ冷や麦」、「風と火のスープカレー」を経て「クリスマスのタルト・タタン」まで、中編4話の連作集。悩みを抱えた4名、それぞれの視点でとても丁寧に。遅読な私のペースで1話が丁度1時間。いよいよ次が「おしまい」である。
読了日:03月05日 著者:古内 一絵
強行捜査 特命捜査対策室・椎名真帆 (角川文庫)強行捜査 特命捜査対策室・椎名真帆 (角川文庫)感想
『女には向かない職業』(P・D・ジェイムズ)を連想させるタイトルが気になり読み始めてみたシリーズの第5弾。昨年10月「コーチャンフォー旭川店」での購入。書き下ろしにも関わらず続編が順調で「刑事に向かない女」(2019年5月読了)、「違反捜査」(2020年1月読了)、「黙認捜査」(2022年8月読了)、「圏外捜査」(2022年9月読了)と読み進め、今般、読メ登録ミス(Kindle版)に伴う第3弾、第4弾の再読を経ての本書。偶然、並行して読んでいる<特捜部Q>と同様。過去の未解決事件捜査部署の椎名真帆である。
読了日:03月04日 著者:山邑 圭
圏外捜査 特命捜査対策室・椎名真帆 (角川文庫)圏外捜査 特命捜査対策室・椎名真帆 (角川文庫)感想
今でこそ「ISBNコード」で「本を探す」が、ごく通常な私だが、読メ登録から10年近い間、そんなこととは露知らず「書籍名」のみを入力し、表示される似たような本の中からひたすら「これは!」と思われる本を検索。「Kindle版」しか見当たらない場合も「まっ、これでもいいか」と登録していたものである。その後、ダブりでの購入、初読と思っての再読など、微々たる混乱を招いていたり。で、その顕著な例が<刑事に向かない女>シリーズ。先月読了の第3弾と第4弾の本書は図らずも2022年以来の再読。まあ面白いから良しとしようか。
読了日:03月02日 著者:山邑 圭

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