ひとりぼっちのあいつ | 北海道・最東端からの不定期通信<Part.2>

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『ひとりぼっちのあいつ』(伊岡瞬/文藝春秋 2015年3月25日 第1刷発行)。3月25日に読了。
 
 
初遭遇の作家。市立富良野図書館から借りた一冊。
 
帯には、「誰にもかかわらないで生きていきたい。でも、ほっとけない。東京の片隅で出会った楓太と春輝。ふたりのあいだに生まれた少しだけ友情に似たもの-」。
 
さらに、「まさかの展開!!俊英が、すべてを注ぎ込んだ一冊!」ともあった。
 
楓太と春輝の一人称での語りが交互に登場したり、過去と現在が交錯したり。特に、前半はちょっと苦戦。
 
それが、読み進め、頭の中が整理されてくると、物語が立体的に展開されてくる感じで、面白みが増してきた。
 
ストーリー的には、人情味が感じられる部分もあって、なかなか良かった。
 
いずれ機会があれば、他の作品にも手を伸ばしてみようか。
 
 
「別冊文藝春秋 2011年11月号~2012年11月号」に掲載されたものが、順次、15話に収録されているようだ。
 
読んでいて、一瞬14話の「帰ろう」でラストかと思ったところで、さらに、15話の「ぼくたちふたりは」があった。
 
そういえば、巻末に、「書籍化にあたり大幅に加筆しました」とあった。
 
ことによると、15話目の「ぼくたちふたりは」のすべてが加筆(追加)なのではない、などと勝手に想像してみた。
 
 
 
 
『ひとりぼっちのあいつ』(伊岡瞬/文藝春秋)