福岡でオーダー枕を作っています。よくねる寝具店の本徳輝樹と申します。
オーダー枕歴約40年になります。先代から受け継ぎ、都度改良し続け今の形に至ります。ここ数年でもマイナーチェンジしていますので、これからも形は変わっていくことでしょう。
目指すところは眠ってる間に力が入らないことです。脱力です。力が入っていることでガチガチになったり、肩こりや首痛にもなりますので、なるべく力が入らない姿勢になるように枕の高さを調整したいのです。ではでは、力が入らない姿勢とは? それは自然に立った時の姿勢です。
写真のように力をなるべく抜いて立ってみてください。首が前の方向に角度がついているのがわかります。
その画像を90度回転してみましょう。
オレンジの線がマットレスや敷布団だとすると、矢印の部分、首の下に隙間があるのがわかります。この隙間を埋めて力を抜いて眠るために枕があります。枕がないと力が入ってしまうのです。
この方に合った高さのオーダー枕を作りました。すると、この写真のようになります。
写真を立ててみましょう。どうでしょうか? 自然に立ったときと同じような姿勢になっていませんか?
そうなのです。枕は首の後ろなどの隙間を埋めて力を抜くためにあるのです。力を抜くためです。枕の高さが合っていないと力が入ってしまいます。その力みが、朝起きた時のガチガチや肩こり、首痛に繋がっています。
うちのお店には、歯医者さんから言われてオーダー枕を作りに来れられる方もいらっしゃいます。歯の食いしばりがある方です。歯医者さん曰く「枕の高さが合っていないから、眠っている間に力が入ってしまい奥歯を食いしばってしまう。」だそうです。
この写真の方はどうでしょうか? 自然に立った状態には見えませんね。首にもシワがよってしまい苦しそうです。これでは、首の付け根あたりが緊張してしまいます。すごく力が入っている状態です。朝起きた時にはガチガチになってしまっていることでしょう。
このように、枕は隙間を埋めて、力が抜いて眠るためにあります。力が入っていなければガチガチにもならず、肩こりや首痛、歯の食いしばりも軽減するでしょう。
ご家族の枕が合っているかどうか、この写真を見てチェックしてください。ポイントは真横、同じ高さから見ることです。ご自身でチェックする場合はスマホを頭と同じ高さにセットし撮影してみてください。そうすると枕の高さが合っているかどうかわかります。