毎年恒例の行事で、引っ越してきた7歳の頃から、観ていた記憶があります。
現在では、東京墨田の花火大会に並ぶほどの、人気の夏の定番となりました。
ただ、雨天中止の年もままあって、何年か前には、ピンポイントな時間帯でのゲリラ豪雨にも、見舞われていました。
(渋谷などの都会で名物の「DJポリス」が、わざわざご出張くださり、華麗な交通整理をご披露され、それはそれで盛り上がったイベントになったようですが(笑))
離婚した私は、昨年の冬に、この実家に戻ってきたので、この花火大会は、実に18年ぶりになります。
実家は、小さな2階建てではあるものの、屋根部分は屋上になっているので、毎年自宅にいながら、花火を楽しむ事ができます。
とても、楽しみでした。
だけど、天候も心配でした。
しかし、「嵐女」の異名を持つ私が、
「頼む~。晴れてくれぇ~~~。(‐人‐;」
などと、強く願ってしまうと、
「『晴れてほしい』と、強く願ってしまうほどの、晴れていない現実。」
を、見事に引き寄せることが、できてしまうので(笑)
「花火、観れたらいいな。」
程度の、意図して軽い気持ちでいるようにしました。
その甲斐あって、見事な晴天!
とはいきませんでしたが、
少し曇り空、時折青空も見える、花火には支障のない天気となりました。
![花火00](https://stat.ameba.jp/user_images/20160814/19/nemunoki4252/d0/62/p/o0408029813723189619.png?caw=800)
打ち上げ花火といえば、やはり夜空に満開に咲く艶やかさが、醍醐味ですが、
私は、打ち上げるときの、
「ド、ドゥーン!!」
という音も好きです。
胸の奧の奧を呼び起こす、和太鼓のような重低音。
「聴覚は、耳だけの感覚ではない。」
ということを、思い出させてくれる音です。
![花火02](https://stat.ameba.jp/user_images/20160814/19/nemunoki4252/8c/b0/p/o0408029213723189622.png?caw=800)
後方にそびえ立つ、高層マンションから、子供たちのはしゃぐ声も、夜空に響き渡ります。
きっと彼らにとって、この花火大会は、夏休み開幕のセレモニーとして、素敵に記憶を彩るのでしょう。
![花火05](https://stat.ameba.jp/user_images/20160814/19/nemunoki4252/5d/9b/p/o0408031413723189999.png?caw=800)
ちょうど花火の見える位置の前方には、ブルトーザーと整地。
今年着工し、翌々年には竣工予定の、高層マンションの建つ土地です。
我が家の屋上から見える花火は、おそらく、今年が最後になるのでしょう。
![花火01](https://stat.ameba.jp/user_images/20160814/19/nemunoki4252/27/42/p/o0408033313723189621.png?caw=800)
天候に恵まれ、
この場所で観る最後の花火
最終回の演舞に、招かれたような
不思議な感覚と、
重低音に押し上げられ
湧きあがる感謝を抱えて、
次々と打ち上がり、
夜空を満開に踊る花の姿を、
私は、いつまでも見上げていました。
![花火03](https://stat.ameba.jp/user_images/20160814/19/nemunoki4252/ad/26/p/o0408040313723189620.png?caw=800)
画像撮影:合歓木
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