(前バナは こちら)
水木しげる先生は焦っていた
急にマンガの依頼が殺到…一人ではとても手に負えなくなってきた
止むを得ず、アシスタントを雇うことに…
そして…
倉田圭一くん!
「こりゃ~ええこの男はええ」
圭一くんの絵を高く評価してくれた
看板屋で働きながら、マンガを描き続けていた圭一くん
仕事が終わるとなじみの貸本屋に行き、タダ読みをさせてもらい~
(可愛い子は得だよね~)
夜は寝る間も惜しんで布団の中で描き続け…
7年目にしてようやく「第1回ゼタ新人マンガ懸賞」に入選!
圭一くんのマンガが初めて雑誌に掲載されたのだ!
仕事が終わるころ事務のお姉さんが圭一くんを呼びに来た…「電話だよ~」と
ゼタの嵐星社の社長からだった
「水木しげる先生がキミをアシスタントに雇いたいと言われているんだが…」
(圭一くんの代わりに裕一くんが喜びピョンピョン)
もちろんOKよ!…すぐにでも行きたい…
だけど…急に辞めれば、7年間世話になった親方に迷惑をかけることに…
でも、ボヤボヤしてたら他の人に決まってしまうかもしれん
こんな状態で仕事なんか…無理!ってことで親方に~
圭一くんは、絵の道具だけをバッグに詰め、看板屋を辞めたその足で…
(つづく)