あなたの指とボクの口唇25 | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。




 

 

 そうだ、あの鱗。


 われは、身に付けていた鱗を恐る恐るしょうさまの額に当ててみる。


 すると、月白の鱗は少しさくら色になり、そしてもとの月白に戻った。


「潤今何をした?」


 しょうさまのお声に力が戻る。


 ああ、やっぱりこの鱗は必要なものなのだ。


 われが考えた通りしょうさまの熱が下がった。


『『あれ』のちからだとおもいます。しょうさまのねつよさがれってねがったら、さがりました。

 ただのせんべつだとおもってましたが、そうじゃなかったんですね。

 しょうさまのおやくにたつものをひとつでももっていられるなんてうれしい。

 おしょくじとることはできそうですか?

 おかゆならわれつくれます。   

 そのかわりにがいですよ、やくそうをとってきたのをせんじてのんでもらおうとおもっていましたから……きっとにがい、です』

「ふふ、苦いのは嫌だな。

 でも潤が飲めと言うなら飲むよ。

 でも、お前は緑の手でも持っているのかい?」

『みどりのて?』

「そう、枯れてしまったものにも緑を宿すことのできる手の持ち主だ。物語だな」

『われ?』

「そう、俺の乾ききった心に一筋の光をくれた。

 お前の清き心は俺を癒してくれる。

 ありがとう、潤」


 しょうさまの言っていることの半分はよくわからない。


 でも少しだけでもお役に立てるならうれしい。