どうして?好きにすればいい。
それでもう終わりが完全になるでしょ?
オレをそうやって自由にするのがあなたでしょ?
「ニノに電話して。
もう終わりだ。
お前を傷付けるだけの俺だから…俺は…どう愛していいかわからなくなってる。
ごめんな…潤」
翔さん…。
そっか、答えは俺が出さなきゃいけないんだ。
結論を翔さんは待ってるんだ…。
「しょ、うさん」
声をかけてもオレの方を向いてくれない。
「しょーさん」
「ん?」
何度目かにやっと見てくれたその目は虚ろで。
「終わりにしよ?」
「あ…」
「オレ、翔さんがずーっと好きだった。
それこそJr.のころから…。
だから翔さんと恋人になれてすごい嬉しかったんだ。
でも…あなたにとって…オレは戦利品だったんだよね?」
覚えてる、あの日の事。
VSの収録の時、滝沢くんに、
『あいつにちょっかい出さないでくれる?
俺のだから』
そう言って笑ったあなたはオレに、
『松本…お前が好きだ』
そう言った顔とは違っていた。
その瞬間…オレは本当に愛されているのか怖くなった。
あなたが滝沢くんをライバル視しているのは知っていたから。
「お前が、戦利品?」
翔さんの驚いた顔が…悔しかった…。
続