玩弄物(52) | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。



客人の訪問を告げる音。

あの方でも潤でもない。

「誰だ?」

使用人に問えば、

「それが・・・」

歯切れの悪い言葉。

ああ、この時が来てしまったのか。

カツカツと靴音を鳴らして俺の前に現れたのは、

「三宅さま」

翔だった。

「何しに来た」

本当はわかってる。

けれど、その決心を翔の言葉で聞きたい。

それは、自らの過去と決別すると言う決心。

聞きたくはないのだ。

このまま帰ればいいのに。

「あなたに」

「俺に」

「お、雄に、していただきたいんです」

ああ。

やはり潤さまを愛する心は止められなかったか。

お前は・・・潤さまの愛を疑ったわけではないかもしれない。

けれど、その先を望むのか。

ただ・・・。

「お前には無理だ」

「三宅さま!

僕は覚悟を決めてきました。

この事で潤様に・・・潤様にお叱りをうけようとも。

戻れなくても!

お願い致します!」

「翔、お前は潤さまをお好きだろう?

もう、戻れないかもしれない道をどうして選ぶ?」

俺は、その道を選んでこの屋敷に縫い止められた。

この子にはそうなって欲しくないとずっと思っていた。

「好きだからこそ、誰にもとられたくない!

岡田様に鳴かされている潤様もすべて、僕の物であって欲しい!

誰にも渡さない。

それこそ、あんな女にも!」

心だけでは満足がいかなくなったお前は、潤様の全てを求める。

それが白日の下に晒されたとき、潤様はお前をここに連れてくるだろうか。

それとも、別の手立てを考えるかな?

どちらにしても・・・。

「愚かな子だ」

踵を返し、暗い廊下へと翔を導いた。