相葉さんに寝室に連れ込まれ、
「せーの」
でベッドの上に投げられる。
「ちょ、ちょっと相葉さん!」
「おれもジャーンプ」
笑いながら相葉さんが俺の横に飛んできて、狼狽えてる俺の肩を押した。
「あ、あなたは潤くん一筋のはずでしょ。
変な冗談やめてください!」
じたばたと身体を捻っても簡単に組伏せられて為す術がない。
「そうだよ、潤ちゃん一筋。
でもね、潤ちゃんを見てる時のカズの顔がさ」
「俺の顔がなによ?」
「くふふ、スッゲエそそる」
あ・・・。
なんて、顔すんだこの人。
いつものキラキラじゃない、逆らうことを赦さないようなそんな笑顔。
この人がこの顔をする時俺はいつも逆らえない。
黒葉?なんかそんなこと誰かが言ってたな。
「かーず、口開けて?」
逆らわずに口を開ければチョコが放り込まれた。
間髪入れずに落ちてくるキスは深くて、翻弄されるまま。
つっと離された口唇。
きれいな形の舌の上にのったチョコレートを見せつけるように飲み込む。
「ほーら、やっぱりカズもチョコで出来てんじゃん。
おれに食べられちゃいな」
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