「翔さん、最初っからこれが目当てだったんでしょ」
ニノが潤の身体を拭きながらニヤリと笑った。
「まあね」
あわよくば、と思っていたのは確か。
こんなにうまくいくとは思わなかったけど。
「でもさ、なんで翔ちゃん最後まではしちゃだめだっておれらに念押ししたの?
こんな綺麗な身体、こんなに無防備で・・・ちゃんと大人にしちゃおうよ」
「んふふ、相葉ちゃんは潤くんのこと早く抱きたくてしかたがないんでしょ」
智くんはクスクス笑いながらキレイになった潤の身体にふわりとタオルケットをかける。
「だってー、ずっと我慢してたんだもん」
くるんと丸まった潤はもう夢の中。
「少しずつだよ、雅紀。
ここまで引っ張ったんだ、ゆっくりとね。
潤が俺達を受け入れることを自分から望むように、ゆっくりいかないとね」
「ちぇーしょうがないか。
でも、消化不良・・・カズーしよ!」
「へ?私?」
「うん、そう!」
雅紀がニノを軽々と持ち上げると寝室へと走っていく。
「ふふ、あの2人がねー」
笑っていると智くんに腕を引かれた。
「おれらは?しょーくん?」
「あ、いや俺は」
そう拒絶しようとしたけれど、その瞳に引き込まれ近づいてくる口唇に見とれてしまう。
あと数ミリで口唇が重なるそう思った。
その時、
「だめ・・・チョコレートはボクでしょ・・・?
食べていいのはボクだけだよ」
少し涙目で、真っ赤な顔をした潤が俺達をタオルケットの中に引き込んだ。
しょーくんの心臓の音。
さとしくんの心臓の音。
さっきまではねるような音をたてていたボクの心臓の音。
全部がシンクロして、また、眠くなってくる。
チョコレートのボクはゆるゆると溶けて、ううん、溶かされて。
大人になるのは怖いのかと思ってたけど・・・もう、こわくない。
ちゃんと、大人にしてもらう日をまってるね。
Love Wonderland … fin