「やめろぉ、あいばかぁ・・・」
細くて長い指が俺を支配する。
「やめない。
だってカズの身体は悦んでる。
お互いに潤ちゃんが1番かもしんないけど、今、この時はカズがおれの1番だよ」
なんかどっかおかしい言い回しだけど、うれしいとか思っちゃう俺はこいつの事が好きだからかな?
胸を執 拗に弄られて、そのまま 舌 がへ そを伝って。
下 着の 上 か ら舐 め られたときはもう、なんでもよくなってた。
「あ、あいばぁ」
「こら。
こんなときは下の名前で呼べよ。
なあに、カズ?」
「シテ。
さっきの翔さんみたく。
さっきの潤くんみたいになりたい」
普段ならこんなお願い、死んでも言わない。
なのに、あんたならいいや。
「いいよ。
さっきの潤ちゃんみたいに。
もっと、それ以上にしてあげる」
ああ、もう、だめだ。
抵抗なんて言葉はきれいさっぱりなくなってしまった。
そのまま俺は雅紀とひ と つになった。
与えられる快 楽。
引き出されていく自分の欲。
「カズ、きれいだよ」
俺を下から見上げて揺らす雅紀もすごいきれいだ。
あまりよく考えられない頭で思うのは・・・。
今日は俺もチョコレート。
でも、完全なバレンタインチョコになるためには、ゆるゆると溶かされながら熱い思いをもらわなきゃダメなんだよね?
「あ、あ、まさきっ!い っち ゃう!」
「カズ!
そんなに、きっつ、おれもい く!」
ほら・・・これで、完全なチョコレート。
※
ほんとに終わり。
お付き合いありがとうございました。