「あ・・・」
先輩の手が、僕のシャツのボタンにかかり、
口 唇を滑 らせながら1つ1つ外していく。
「白いな・・・、綺麗だ」
そう言って、僕の鎖骨の辺りをキツく吸った。
「ふぁ・・・」
先輩に触 れ られ るす べて が熱 を持 つ、そん な感 覚知 らなかった。
「潤・・・愛してるよ・・・」
「んっふっ・・・せんぱ・・・」
ズ ボ ンに手がかかり、夕陽とはいえ、光の中で、
全てを先輩に見られるのは恥ずかしくて横を向いたら、
「俺も 脱 ぐけ ど・・・?」
くすりと笑って、足元にたたんであったシーツをかけ、するっと僕のズボンを抜いていく。
僕だけ翻弄されてる。
「な、んか、ズル・・・い・・・ぁん」
先輩に初めて色んなことされて、僕はいっぱいいっぱいなのに、先輩は余裕があるんだもん。
「ね、やっぱり・・・」
でも、先輩は聞いてくれない。
初め て指 がか かったときは身体がふ る えた。
「ね、せんぱ・・・」
「なに、潤?」
先輩の 息 が僕 にかかり、どうして、いいかわからなくて。
突然、柔 らか くてネ ットリと した感 覚に背中が跳ねる。
「だっめ、ぁぁん、せんぱ、や!」
「なにが嫌?」
「やだ、こわい」
思わず出てしまった言葉。
「うん、初めてはみんな怖いよ。
俺だって初めてだ。
お前を壊してしまわないか、こわい」
先輩も?
「いつも・・・自信満々なのに・・・ああっ!」
先輩の 手 は止まらない。
必死で、先輩の言葉の続きを・・・。
「や、せんぱ、だめ、おねがっ!」
また、さっきみたい に含 まれ たり、離 され たり。
「ん、ん、やぁだぁ、せんぱ、やぁだぁ」
「じゅん、俺は怖い?」
「んぁ・・・こわ、くない、です」
「じゃあ、怖くするわけないよね?」
「ぁ・・・んんっ!」
舌 と、指 でた かめられていく身体に頭はついていかず、
ダメって思っていたのに、
ダメって言ったのに、
先輩にな め とら れてしまった。
「おいしぃ・・・じゅんの・・・」
もう力が入らない。
いつのまにか指でな らさ れて、なにか言う先輩の言葉も、反 応す る身 体も、夢の中のようで・・・。
でも、ゆっくりと先 輩が入 っ てきたとき、痛み より幸福感の方が勝っていた。
「せんぱぁぃ」
「ん?」
僕の瞳からこぼれる涙を口唇で受け止めながら、先輩が笑う。
「すき、大好き」
「俺もお前以外いらない」
肩にかかる先輩の手に力が入る。
「ぁぁっ!」
「潤!愛してる!」
「ぼく、も!」
先輩の声も、ふりかかる汗も、消え入りそうな僕の声も・・・。
いつしか、浮かんだ星空に吸い込まれていった。