タイムカプセル第2章(95) | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。


初めて→タイムカプセル①

それぞれの過去

潤→タイムカプセル①

雅紀→タイムカプセル②

智→タイムカプセル④

翔→タイムカプセル⑨

和也→タイムカプセル⑯  です

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タイムカプセル第2章(95)


それから、なにかがすぐに変わったわけじゃない。

翔ちゃんは、相変わらずどこに仕入れに行ってんだか、

何をしてるんだかわからないけど、

ときどき、泥だらけのボロぞうきんみたいな姿で帰ってくる。

「あんまり無理しないで」

って言っても、

「雅紀には心配ばっかかけてるね。

でも、雅紀は危ないことしちゃダメだからね。

お前が笑っててくれると、みんなの心がなごむ」

「翔くん・・・」

「あれ?翔ちゃんじゃないの?

翔ちゃんって呼んでよ、雅紀」

そんな風に取り合ってくれない。

たぶん、ぼくには見えない何かが、翔ちゃんには見えてるんだと思う。


和くんは、潤のそばを離れなくなった。

店も閉めてしまって、いつも潤にくっついている。

「そんなにくっついてたら取れなくなっちゃうよ」

「取れなくなっちゃうのもいいね。

どろどろに融け合って、潤くんの辛さとか僕にくれればいい」

「そしたら、和くんの融けた部分が潤に入ってくの?」

「わかんない。

まあくん、まあくんもくっついて?

淋しい気持ちって背中から来るの。

だから・・・」

「いいよ、ぼく手が長いから2人とも抱き締められるよ」

そして、ぼくもこの繭の中の住人になる。

和くんが潤を包み、ぼくは、2人を守る。

智くん、翔ちゃん、早くこの繭の中から連れ出してよ。



みんなで笑いあって眠る日はいつくるの?