Blue violet :あなたの言葉どおり
翔くんの開けた扉からコロンと転がり込んできたのはカズと・・・大野さん。
聞いてた?って言うか、見てた?
「このおじさんが彼に『おいら潤しか見てないから。またやったら次は全力で潰すよ』って言ってるところに出くわしちゃってね。で、楽屋に戻りづらいからって言ってるのを引っ張ってきました。 J が落ち着くまで待ってたんですけどね」
「大野さん・・・」
「ごめんね、きついこと言って。でも、じゅんが人に嫌われて欲しくなかったの、おいら」
「ごめんなさい、ボクの方こそ・・・」
ちょっと俯いて立っていたら、大野さんは下からすくい上げるように口唇を合わせてきた。
「これで、仲直り、ね?」
いくら、翔くんに同じことしてもらえって言われたからって、まさか大野さんが本当にしてくるなんて思わなくて、思わず口を塞ぐ。
「じぇーい?」
気がついたら、カズが大野さんを押しのけて目の前に立ってる。
「ワタシは?おーのさん連れて帰って来たご褒美は?」
え?だって、カズはボクの親友で、そんなそぶり1回も無くて、いつも泊まりに行ったりして・・・。
もう何が何だか分からなくなって、狼狽えている、ボクの手を取ると、手の甲にキスをしてそのまま口唇が合わさった。
口唇が離れると同時に、腰を抜かすボク。
みんなの手がやって来て、そっと身体を引き起こす。
「潤が好き」 翔くん。
「潤くんが大好きなんだよ、ずっと」 相葉くん。
「おいらも大好き」 大野さん。
「ワタシもずっと好きですよ。J が誰を選んでも、誰を選ばなくても、J はワタシ達の1番です」カズが微笑みながら言う。
じーと4人を見てたら気が付いた事がある。これが、今のボクの本当の気持ち。怒んないで聞いてね?
「ボク・・・みんなが大好き。みんなが欲しいよ。誰1人欠けないで、ボクの側にずっといて?」
恥ずかしくって、えへへって笑ったら、みんなから抱きしめられる。
「「「「もう、ほんと可愛いんだから!」」」」