キミ・ハ・ムテキ ⑮(ビオラ)1/9 | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

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ビオラ:少女の恋


「潤くんどうしたの?おーちゃんと何があったの?」

相葉くんがボクを抱きしめ、背中に回した手でゆっくりと擦ってくれる。

「侑李のせいかな?」

翔くんが、頭を撫でてくれるから、緩んでしまった涙腺からポロポロ涙が落ちる。

「分かんないんだ、翔くん。なんで、ボクあの子が苦手なのか。なんで大野さんがあの子をかわいがるのを見たくないのか」

「おーちゃんにべたべたしすぎなんだよ、気持ち悪いよ。潤くんがイヤって思うのも分かるよ」

あ・・・、相葉くんまでボクの気持ちに巻き込んじゃった。ボクの為に人の悪口言うなんて、ひまわりみたいな相葉くんが絶対に言うはずないのに。

ボク、醜い。智くんを怒らせただけじゃなくて、相葉くんまで・・・。

「あいば、く、ん、は悪口言わないでぇ。ボクが言わせてるよね、ボク、さいてい!相葉くんそんなこと言わないもん」

「じゅん・・・だって・・・、潤くんの事泣かす奴は嫌いだよ」

「いやだぁ・・・相葉くん」

「雅紀は・・・余計に潤の事泣かしてどうすんの・・・。あのさ、潤は侑李に智くんとられちゃったみたいなんでしょ?」

困った顔をして、僕を離した相葉くんに代わって、さっきまでボクが座っていたパイプ椅子に座った翔くんが自分の腿をポンポンってした。

ボクは躊躇なく、翔くんの膝の上にのって抱きついた。

「大野さんはボク達のリーダーだもん。あいつんとこのじゃないもん。絶対にあげないもん」

「ん。でも、その嫉妬で、智くんを怒らせちゃったら元も子もないでしょ?」

「でも!翔くんも、相葉くんも、大野さんも、カズも、みんなみんな誰にもあげないもん。ボクのだもん!」

泣きながら翔くんの胸に顔を埋めていたら、くふふって相葉くんの笑い声が聞こえた。翔くんもフフフって笑ってる。

なんで?ボク泣いてんのに。

「潤くんは欲張りだよね」

「みんな潤のことしか見てないのに」

「小さな潤くん。まだ恋もわかんないのに、嫉妬してる」

え?

顔を上げたら、すごく優しい顔で翔くんと相葉くんがボクのこと見てた。

翔くんがボクの顎を持ち上げ、触れるだけのキスをする。

相葉くんがボクを上に向かせて、やっぱりキスをする。

「智くんとニノにも同じことしてもらったらいいよ。そしたら俺たちがどんなに潤のこと大好きかわかるから」

「潤くんは特別なんだよ」

ビックリして、涙のひっこんだボクを膝から降ろして、翔くんは扉を引きあけた。