ふたりのカタチ(65)~大学編 | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

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絶対に申請認定しませんから。



ひとつ前のお話

ふたりのカタチ(64)~大学編 雅紀⑤




「翔さんさ、来年卒業したら、京都、帰っちゃうんだよね・・・」

夕飯後ソファーでまったりしてるとテレビを見ながらジュンが言う。

「ん~?突然どうした?」

「別に・・・」

何かあったのかと聞くが、ジュンはキッと口を結んで何も言わなかった。



「じゅ~んくん!」

バイト先に急ごうとキャンパスを歩いていると、いきなり声をかけられる。

振り向けばそこに立っていたのは、

「相葉、さん・・・」

ニコニコと笑いかける彼の姿で、思わずオレは翔さんの姿を捜してしまった。

「翔なら、いないよ~。君に用があって来たんだけど、この後ちょっとだけ良い?」

「え・・・?」

翔さんを通じてしか彼の事を何にも知らないオレはちょっと身構える。

「そんなに警戒しないでよ。獲って喰いやしないから」

「そんなことは思って、ないです。でも、オレ、バイトがあるんで今は、ちょっと」

「えー?何時まで?その後でもいいよ、潤くんが嫌じゃなかったら」

「9時ぐらい、になります。駅前の蕎麦屋、です」

腹をくくってオレは了承した。


「すみませんお待たせして」

9時ちょっとすぎ、店を出るとそこにはすでに相葉さんが来ていた。

コンクリートの壁にもたれかかるように待っている相葉さんの、横顔はすごく綺麗で、夜の街灯りに透けるような髪に見とれてしまった。

「くふふ、さっき来たところだから、そんなに待ってないよ。それこそごめんねこんな時間に押しかけて、翔には言ってきた?」

「いちいち、言わないですよそんなガキじゃあるまいし」

相葉さんに見とれていた自分と、子ども扱いされたことで赤くなる頬を見られたくなくて横を向けば、

「くふふふ。か~わい、潤くん」

と、からかわれた。