薄明りに照らされた貴方は僕の上にポタリと汗を垂らした。
「カズ・・・」
キスを繰り返すたびに深くなる律動に僕は思わず吐息を漏らす。
もう何度こうして、あなたに抱かれたことか・・・。
最初はまだ少年から青年に移る頃。
「オレ、駆け引きとかそういうの得意じゃないから、単刀直入に言うよ。オレ、カズが好きなんだ。カズはオレのことどう思う?」
楽屋にいたら、突然潤くんに手を掴まれた。
「な、何?潤くんどうしたの?」
隣に居たまーくんが驚いて声を上げるほどの勢いで、
「ちょっと、カズに用があるからこっち来て」
ぐいぐい引っ張られる。
「な、なんですか?私なんかしましたっけ?」
「良いから」
ステージの陰、誰もいないところに連れてこられて両手を顔の横に突かれる。
「カズ・・・」
顔の近さにドキッとしていたら、いきなりキスされさっきのセリフを言われたんだっけ・・・。
「ふふ」
「何?上の空じゃない?」
言うが早いが、グイッと身体を持ち上げられ、さらに深く繋がる。
「あぁ!・・・」
膝の上で揺らされ、貴方を深く感じながら、大人の・・・匂い立つような魅力に酔いしれていた・・・。
カトレア:成熟した大人の魅力