ハーフマラソンの自己ワースト記録を出してしまった「軽井沢ハーフマラソン2024」…本来ならば【脳内会議】自体面白くないものになるだろうし、需要もないだろうから昨日までは書かないつもりでいました。

ただ、前回の記事の中に対しておひとりでも需要があるよ~的なコメントを頂きましたので、書くことにしました。備忘録的な意味も込めて。

 

では、始めます。

以下、マニアの世界ですので、ご承知おきください。

なお、主催者発表のタイムはフィニッシュタイムのみであり、途中の通過タイムは存在しませんので記しません。

 

≪ スタート前 ≫

【通信長】気象参謀からの報告によれば、現在の軽井沢の天候は曇り、気温は10度前後。この先も曇り空は続き、太陽の出現時間は少ない模様。最高気温は20度に行くかどうかですが、フィニッシュ頃の気温はそれより低い見込みです。

【艦長】よろしい。気象コンディション的には何の問題もにないな。ただ、もう我々の能力が…もう何も言うまい。機関長、脚周りはどうかな?

【機関長】脚周りは何の問題もありません。どこにも痛みも感じませんし、故障している箇所はありません。ただ、もう加齢の影響により、額面上の定格出力を出すことは困難です。

【艦長】そうか…もうベストタイムが云々は関係ないな…。それでは出航用意!

【航海長】しゅっこうよ~~い!

 

≪ 5キロ ≫

【航海長】1キロの通過タイムは手元の時計で6分01秒でした。

【艦長】なるほど…それくらいは出せるんだな。

【航海長】これより先4キロ手前までは緩やかな登り坂が続きます。ちょっと心配ですね。

【機関長】スピードを落としましょうか?

【艦長】いや、あまり落としすぎても、残りがカツカツになることが怖い。ある程度気持ちに逆らわずに行こう!

 

≪ 10キロ ≫

【航海長】まもなく10キロです…通過は63分30秒程度かかりました。

【艦長】悪くはないが、良くもない…これまではフレッシュな脚でも64分かかったんだ。これから先はどれくらいかかるか?

【通信長】第2折り返しを過ぎて13キロ手前あたりは、昨日ランチを頂いたリストランテ「アダージオ」があります。いつも冷たいパイナップルを私設エイドで提供してくれていますから忘れないようにしましょう。

 

≪ 13キロ手前付近 ≫

【見張員】航海長、大変です!往路11キロ付近の「第2関門、タイムオーバーにより閉鎖中!」

【航海長】ホントか?よく確認しろ!

【見張員】間違いありません。細いロープ状のもので締め切られています。

【航海長】艦長に報告する。

 

【艦長】早い!早すぎる!最後尾をまだ見ていないのに、もう第2関門は締め切られているのか?いつもならば我々が14キロ過ぎにならないと最後尾を見ることはできないのに、もう関門が締め切られているなんて…ジーザス・・・。

【航海長】確かに…あれほどあった「ゆとりの時間」を随分と食いつぶしてしまいました。今、計算します・・・フィニッシュ到達予想タイムは・・・予想タイムは2時間30分・・・。

【艦長】なんだと!!2時間30分か!!制限時間は2時間35分だぞ!!

【航海長】間違いありません!速く走れないから意外と頭は冷静なのです。フィニッシュ到達予想タイムは2時間30分と予測します。

【艦長】わかった…アダージオ特製の冷製パインは有り難く頂くことにしよう。来年はもう頂くことはできないかもしれないからな…。

 

≪ 15キロ~20キロ ≫

【機関長】もうダメです…脚がもう上がりません。前へ進もうとはしているのですが、今まで少し歩けば復活していたのに…もう…脚は上がりません。

【艦長】それでも前へ進むんだ。ウォーク&ジョグで構わないから…。航海長、フィニッシュ到達予想タイムは変わらないのか?

【航海長】はい、あの時、すでにこの14キロ過ぎあたりから脚が上がらなくなることは織り込み済みですから。この予測はほぼ正確です。

 

【航海長】先ほど19キロを通過しました。

【通信長】あっ!アナウンスを受信!

【艦長】音声をCIC(※戦闘中央指揮所のことです)全体に流せ!

【通信長】はい!

 

目の前に見えている白い建物が最終関門、第4関門です。もうあと10分しか…いや、もうあと8分くらいしかありません。急いでください。ただ、この私の声が聞こえている方は大丈夫かとは思いますが…

 

【艦長】そうか…最終関門は通過できそうだな…。

【航海長】しかし、わかりやすいアナウンスですね。的確な情報を短く伝え、しかも、「私の声が聞こえているひとは大丈夫!」と安心感を同時に与えている…アナウンスはこうでないと。

 

【影】えっ、呼びました?「アナウンスはこ~でね~と」?

【影】違う!それを言うなら「コーディネートはこ~でね~と」!

 

 

≪ ラスト1キロ ≫

【航海長】ラスト1キロ過ぎからある、北陸新幹線通過のためのアンダーパスの登り部分は体力温存のためすべて歩くことにします。

【艦長】よろしい。坂を登りきってからが勝負だぞ!

【通信長】後方より会話を受信…若いカップルのようです。内容…「(女性)ここまで来たね~(男性)そうだね~」…以上です。

【心の声】いいなぁ~うらやましいなぁ~自分には体験できないことだな~

【航海長】しかし、声とは裏腹に男女ともに余力はない模様…。

【艦長】よし!最後にこの我々ヘタレランナーの雄姿(?)をみせてあげようじゃないか。残りはもう500メートルだ。徐々にスピードを上げていくぞ!

【機関長】最大戦速準備用意よし!

【艦長】まずは第1戦速!てっ~~~~!

【航海長】だいいっせんそ~~く!

 

【航海長】だいふたせんそ~~く!

【航海長】さいだいせんそ~~く!

 

 

最後の500メートルあまりでは、それまで充分歩いていて溜めた力で走ることができ、誰にも抜かされませんでした…と言いたいところなんですが、最後50メートルくらいで推定20歳台の男性に抜き返されました…。今まではこんなことは一度もなく、これが加齢の影響か…と思い知らさせる結末となりました。

 

結果は、2時間23分あまりでフィニッシュ。自己ワースト記録となりました。

ヘタレてきた14キロから20キロ近くまで、存外にも自分の予測以上に頑張れたのかな?よくわかりませんけど。
 

 

【影】おまえら、それで悔しくないのか!!

【影2】くやしいです!

【影】じゃあ、これからお前らを一発ずつ殴る!

【ひなた】昨今のコンプライアンス遵守の観点からやめておいた方がいいよ。