昨日の続きです。

競馬に準えてマラソン大会を語りすぎてしまい、存外にも長くなってしまったため、1回切りました。今日は昨日の続き、つまり【脳内会議】東京マラソン2024バージョンになります。

 

まぁ、こちらは通常運転ですかね。

昨日に続き、かなりマニアックな内容なので、普通のひとには全く面白くないのかなぁとも思っていますが、これが自分のスタイルなので貫きますね。

よろしければどうぞお付き合いください。

 

なお、いつもの【脳内会議】には使われない表現は昨日の記事も参照して頂ければと思います。それでは、始めてゆきます。

 

 

 

【司令官】参謀諸君、今日はよく集まってくれた。これから来たる「東京マラソン2024」についていつものように諸君の忌憚ない意見を聴かせてもらいたい。それでは、参謀長、あとは頼みます。

【参謀長】はい。では、始めます。昨年の「東京マラソン2023」は中止となった2020年大会の振替分として走ることができた。もちろん今年については正直当選するとは思ってはいなかったが、大変幸運なことに当選することができ、実質2年連続で東京マラソンを走るという幸運に恵まれたことは諸君もすでに承知のことと思う。今日はその幸運を最大限に生かすために我々はどうすればいいのか考えてもらいたい。まずは、昨年の経緯を振り返ってみよう。作戦参謀、報告を。

【作戦参謀】昨年は「愛媛→(中1週)→大阪→(連闘)→東京」と、4週で3回フルを走るという異例な年になりました。当然身体への負担も大きかったわけで…。初戦の愛媛マラソンで作ってしまったマメの影響で、大阪、東京ともに苦しめられました。しかし、現場諸君の努力によって被害を最小限に食い止めることができ、結果、「愛媛5時間31分→大阪5時間11分→東京5時間08分」と尻上がりにタイムを詰めることができた年になりました。

【参謀長】ふむ。いい意味での連闘の効果があったわけだな。さて、それでは、今年のこれまでの経緯についてはどうだっただろう。確認してみよう…航海参謀!

【航海参謀】はい!昨年8月中旬にコロナウィルスに感染して以来、全く調子は上がりませんでした。予め酷暑を見込んでいたので、秋の初戦は「横浜マラソン(7キロ)」を選択、そこでスピードを確認しました。スタミナはあえて度外視しての選択です。その影響からか11月の「おかやまマラソン」では、あのMちゃん参謀にエスコートされながらも5時間26分と惨敗…そこで一旦立て直すために休養に入りました。

【機関参謀】いわゆる「放牧」に出たわけですね。

【航海参謀】その通りです。しかし、その後も体調を崩したりする日も多く、満足な練習を積むことができませんでした。通常ならば「愛媛マラソン」の前にハーフマラソンを走ったりステップレースを使うのですが、今回はそれすら走ることができず、愛媛マラソン前に走ることができた最長距離は16キロあまりという状況でしたので、「愛媛マラソン」では、完走することだけを心掛けて後方から追い込みのレースをすることにしました。

【作戦参謀】今までは完全に「逃げ・先行タイプ」だったのに「追込」に転向したわけですね。脚質転換ですね。

【航海参謀】その通りです。あまりスピードを出せなくなったことも影響していますが、それが功を奏し、愛媛マラソンでは5時間12分あまりでフィニッシュすることができました。

【参謀長】そうだったな…そこで…だ!今回はどうする?

 

【影】どうする?へっぽこ参謀?

 

【作戦参謀】通常であれば、休み明けを1度使われて状態は良くなっているはず。強気に行くべきかと考えます。

【航海参謀】確かに…昨年の例を見ても、その他の年の例を見ても、休み明け初戦のタイムおよび内容から悪くなったケースはないから、今回は少なく見積もっても「5時間ひと桁」の可能性は充分にありますし、うまく流れに乗ることができれば、ひょっとしてサブ5してしまう可能性すらありますね。

【機関参謀】ちょっと待ってください。

【参謀長】どうした?機関参謀?

【機関参謀】2走ボケの可能性はありませんか?とても心配です…。

【航海参謀】2走ボケ?

【参謀長】通信参謀、説明してくれ…。

 

【通信参謀】2走ボケ…とはいわゆる競馬業界で使われる言葉です。簡単に言うと「初戦激走→2走目凡走」というのが「2走ボケ」です。休養明け初戦は放牧等の休養の効果もあって身体も精神もストレスから解放され、リフレッシュされた状態で臨むことができますので、その効果が大きいと想像以上に好走することがあります。そうなってくると関係者は当然「一度使われた2走目はもっと好走できるだろう!」と期待することになりますが、好調さを長く維持することは意外と難しいですし、好走したことによる反動で凡走してしまうことがあります。これがいわゆる「2走ボケ」という事象になります。期待が大きかっただけに、その失望は初戦に負けた時以上のものになりますね。

 

【参謀長】なるほどな…。確かにその心配はあるな。しかし、我々はどちらかと言えば「使われながら良くなっていくタイプ」だと思う。「2走ボケ」するようなタイプではないような気がするんだが、その辺はどうだろうか?

【作戦参謀】自分も同じように考えます。「2走ボケ」するタイプはどちらかと言えば勝気なタイプ…我々には当てはまらないと考えます。

【機関参謀】しかし、愛媛マラソンで想像以上の好走…ちょっと心配です。

【参謀長】それもそうだな…。あまり大きな期待を持ちすぎると、達成できなかった時の失望がさらに増大するし…。

【航海参謀】「期待をするな…期待するから失望する…最初から期待しなければ失望もしない」とも言いますからね。

【作戦参謀】しかし、ハナから期待しない!っていうのもどうでしょうか?

【通信参謀】現場からの報告、つまり艦長からの報告によれば、1週前の追い切り練習では「戸田河川敷での練習」でなかなかのタイムが出たとのこと。ベストタイムではないけれど、絶好調時に迫るタイムが出たと喜んでおりました。強気に攻めていくのも悪くはないと思いますが…。

 

【参謀長】今日諸君はいつものようにそれぞれが考えているタイムを持ち寄ってきていると思うが、今回はそういったタイムのことは考えずに進めていくという方向で…というのはどうだろう?

【司令官】それはどういう意味だ?

【参謀長】愛媛マラソンは事前の練習不足の影響でハナから「後ろから行く」という追い込み戦法で決め打ちしました。いわば「無欲の勝利」だったわけです。1回だけ愛媛マラソンで好走したからといって…戸田河川敷コースでベストタイムに迫るタイムを1回だけ出したからといって…色気を出しても仕方ありません。ここも「無欲の走り」をしてみようじゃないか…ということです。

【作戦参謀】それもそうですね。自分の強気すぎる意見もあまり参考にはなりませんし…。

【機関参謀】逆に自分の弱気すぎるタイムも士気を下げる要因にもなりますし…。良いのではないかと思います。

【参謀長】ただ、誤解してほしくないのは、現在は好走する条件が整っているということです。「一度使われて叩き2走目であること」「練習でも状態が上向いてきていること」加えて「気象コンディションも恵まれそうなこと」等々を併せて考えれば、愛媛マラソン以上の好走をしたとしても何ら不思議ではありません。

 

 

【参謀長】それでは、愛媛マラソンに引き続き、あえて具体的な目標タイムを掲げることなく、無心に走ってゆく…それが「2走ボケ回避」の最大の対策になる。その結果、時間内完走できればいいし、さらにタイムを詰めることができればなお良し!…うまく流れに乗ることができサブ5できればハッピーエンド、大団円!ということでよろしいかな。

【一同】異議なし!

【参謀長】今回はこのような結論になりました。よろしいでしょうか?

【司令官】よろしい。では、日曜日「東京マラソン当日」は諸君よろしく頼む。一同、ご安全に!

 

 

【影】それぞれの目標タイムの発表はなし?これは手抜きだな?