先日ご紹介した『絵画を読む イコノロジー入門』は
若桑みどりさんの本です
残念ながら先日お亡くなりになりました
ある授業を担当してくださっていた先生が、
「私の敬愛する若桑みどり先生が・・・」
とお話をされたのですが、
敬愛
ってすごい言葉だなぁと。
先輩の女性に対して、理想とするとか、目標とする、
という言葉は良く聞きますが、
同じ年代の人が敬愛する、と表現することは少ないように思います
距離感が違うと思うのです
理想とか、目標とかというのは自分もそこに辿りつける、
という気持ちがあるように思うのですが、
敬愛って、尊敬を含めた距離に対して恐れを抱いているというか
言葉を発している人の謙虚さが含まれているような
授業を担当してくださっていた先生も素敵な方だったのですが、
彼女をして敬愛といわしめるだけの力量を感じる本はこちらです

若桑 みどり
薔薇のイコノロジー
西洋で描かれた薔薇に対して抱いていた思想が軸になっているのですが、
植物文様の変遷からグロテスク、日本のいけばなに至るまで
明瞭な文章で鮮やかに論じてあります
博識なだけではなく、様々なことに対する見解の筋が通っているのが
気持ちが良いです