ふと考える




ババアの傲慢さ、わがまま、嫁いびりにスポットを当てていたが



所詮



嫁いびりなんて



旦那次第






旦那が嫁の味方ならば




嫁いびり乙www





嫁の気分も晴れやかに過ごせるのではないか




ババアはもちろん嫌だけど、そこまでムカつかないのではないのではないだろうか





間に挟まれる旦那が



自分と結婚したせいでクソババアと姻族関係となってしまった嫁に対して



その責任を果たし、



ありがとうと感謝を述べ



常にクソババアからの盾となり、守ってくれるのではなく




ママンの奴隷キターーーー!ヤッタ!



とババアと一緒になって



義理実家に奉仕する嫁を期待する




だからおかしくなるのではないか




嫁いびりなんて、いじめなんて、

悪いものは悪いと理解しているはずなのに




少しはママンの気持ちも考えて我慢してよ、と言い出したら夫婦関係はそこで終わりなのだ




特にうちのキチに限っては




全ては嫁の被害妄想




ママンは悪気ないのに勘違いされて可哀想ときたもんだ




そして




何かとあればママンを優先させて、ママンの希望を叶えて、ママンが満足するように心掛ける




これじゃあ夫婦も破綻するわな





さてそんなキチが原因でババアに怒鳴られたエピいっちゃうyo♡






その時私は第一子妊娠中でやっと安定期に入ったところだった




まだいい嫁キャンペーンだった私はその日も義母の家で夕食を招かれていた





夕食を食べ終わり、食器を洗わされ←



ふと、マザコンキチがババアに言う




「何かお手伝いすることある?」




マザコンキチは大好きなママンに褒められたくて仕方がない




ママンの笑顔こそが生きる糧なのだ




いい子のボクチンを見て!と目を輝かせていた





さらにキチは付け足した




「ほら!今日は二人もいるし!普段ボクチン一人ではできないような力仕事も今日ならできるよ!」



とあり得ないことを言い出した




…は?妊娠中なんだけど?



とは思ったが



まだまだ謎のいい嫁フィルターに包まれた私はニコニコと笑顔を浮かべるしかなかった



今考えたらクソな会話にマジ腹立つ

誰の子供だよ、バカが!ふざけんな!




「そぉねぇ〜でもいいわヨ」と遠慮する遠慮深いババア




するとキチは




「そうだ!ベッドのマットレス!あれの位置を入れ替えなくちゃ!!」



つまり、ババアの使っている高級ベッドはマットレスが敷いており、(うちは安い脚付マットレスだお⭐︎)


それを半年から一年ごとに同じ場所ばかりがヘタらないように向きを変えなければいけないらしい



それを今しようと言い出した





マットレスなんてどんなものかわかっていなかった




貧乏育ちの私は布団か脚付きマットレスしか知らない




マットレスの重さが想像できてなかった




大人二人で持ち上げるなんてそんな大変な事じゃないでしょ、くらいに思っていた




さて




寝室に移動し、マットレスのひっくり返しの儀が取り行われることとなった




キチと向かい合い、持ち上げる




……………ファ…!?



……こんな重いことある!?



ってくらい重かった




しかも取手などなく持つところがない




表面を持つが掴めない



爪に力が入り爪がもげそうだ




旦那はこれを知っていたのだ




確かに男の人でも一人では大変だろう




だから、私のいる今日やることにしたのだ



妊婦である私のいる今日に。




いい嫁の私は大声をあげないようにした





思わず「重めぇんだよ、こんなのできるか馬鹿!」と叫びたかったが押し殺した





必死の形相だったかと思う



そしてついにマットレスが垂直になろうとしたその時




「何やってんのよおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!!!」




怒号が部屋中に響き渡った




何事かとポカンと口を開けて声の主を見た





真っ赤なババアが目を釣り上げて怒っている




え……?




「電気が!電気に!あーもう!壊れる!


どこ見てんのよ、あんたたち!!!


電気にマットレスがぶつかる!!


何考えてんのよ!!!!!!



もう!もう、ええわ!やめやめ!!!!

やめてちょうだい!!もう結構よ!!!!



ホントに!!!このままじゃ家が壊れる!!」




ポッカーンとする私




指先を見ると爪が紫色に変色していた






どうやら



マットレスを垂直にした時に



寝室の天井から吊るしてある電気にぶつかったらしい



それを見てババアが発狂したのだ




ババアからしたら自分から頼んでやってもらってない




息子であるキチがやりたいやりたいと言い出して始めたこと




渋々オッケーしてやったのに、電気にぶつかりそうな事にも気付かないバカ2人にこれ以上任せてられないとご立腹だったのだろう




それにしても




爪が紫になるまでやった妊娠中の私は私で呆然とした



全くの無料のご奉仕でやってあげてんのにこんなに怒られるの?なんで?



もっと言い方とかないわけ?





そして




キチとババアはいつもの発達同士の喧嘩をおっ始めた





もちろん、その言い方はなんだ!嫁子も手伝ってくれてるのに!ではない




キチ「ここまでしたんだから!あと少しなんだからやるよ!?」




ババア「もうええわッ!やめて!やめやめ!このままじゃ家が壊れる◯✖️△…!!なんてことをして◯✖️!?」





キチ「じゃあどうすんの!?ここまでしたのに!!また元に戻すのもひっくり返すのも一緒のことだよ!!」




ババア「家が◯△◇…!!なんであんたたちは◯△…!!」




当時はなんかこいつらヤバイとは思ったいたが、まだ発達とわかってなかったからただただ困惑した




なんでもいいけど、爪がいよいよもげる




今なら手を離してさっさと帰るけどそうもできないあの頃





ようやく





「じゃあできるんやね!?ちゃーーんとできるんやね!?ぜっっったいに電気壊さないでチョウダイッッッ!!!」



ババアの声が静まり返った寝室に響き渡る




キチが「ほらニモ、上気をつけて!」と言ってようやくマットレスは裏返った




気まずい静寂が寝室を包み込む




私は


二度としないと心に決めた




今度からは喧嘩しながらお前ら2人でやればいい



あれから10年以上経つがしているのだろうか



全く知らないけど、クソどうでもいい