共感性の欠如の一例としてパートナーの体調不良が挙げられる


相手の痛みや苦しみなど存在しないキチにとって、どんなに辛く体が思うようにいかないと訴えても理解できないのだろう



「そんな訳ないのにまたおかしな事言ってる」

キチの世界でそう認識されればもうあとは誰が何を言っても考えを改めることはない


そんな自分一人の世界で今日もキチは生きている




私は夏にコロナになった



まずは上の子、そして私にうつった



最初、私はあのコロナがとうとう我が家に!

私もかかったらどうしよう!

子供が悪化したらどうしよう!

と不安でパニックになった


そんな中、キチに連絡した


上の子がコロナと判明した翌日にキチは赴任先から帰省する予定にしていた




第一声はめちゃくちゃ迷惑そうな声で



「えぇ!新幹線キャンセル代かかるのに!チッ」


だった





もちろん上の子の心配も私や下の子の心配もなし



もしかしたら看病のためにこのまま帰ってきてくれるかも、なんて一瞬思った私がバカだった





案の定私にもうつる





信じられないほど苦しかった


体中から力が抜け、思考回路がストップする


考えていても途中で強制シャットダウンするような感覚だった



LINE一つ打つのも碌に打てない


陽性者登録するのに本当に半日くらいかかったのだ



そんな中、キチには私もうつり、40度超えてる事を伝えた



「えーそうなんだー」と言った返事の後



いつも通り、

「今日のボクチンの晩ご飯(パチリ)(≧∇≦)」や、

「夜のお散歩行ってくるーo(^_^)o」などと言ったクソラインが届くのみ



そのうち食べるものがなくなる


なんとか復活した上の子と下の子、そして私


誰が買い物に行くのか、誰が作るのか


カップヌードルやパン、お菓子で凌ぐもすぐに底をつきる


日曜日だった


キチから連絡はもちろんない


寝ているのだろうか、どうでもいい


お腹すいたと子供が言い出す


袋のインスタントラーメンを作るように言うも、作ったことないという下の子


キチにラインした


ラーメン作り方教えてやって!と



返事なし



そこから5時間連絡なかった




こんな役に立たないやつもういらね!と無視してると5時間後に


「生きてる?」


「病院行った?」


とラインが来た



病院?40度のコロナの人がちょっと病院行ってくるって?


発熱外来ネットで調べて?


行ったこともないところに車運転して?


待合室で待って?


会計も待って?


薬も待って?


そんなの無理でしょ?


そんな事もわからないの?



説明するのも面倒なので、

ニモ「病院しんどすぎてむり」とだけ打ったら

なぞのスイッチ入ったのか



「じゃあタクシーで行ったら?」


「てか救急車呼んだら?」



など、わざとイラつかせたいのか心配してるのかなんなのか微妙な線を攻めてくる



だんだんイライラしてくるも相手する元気もなく「無理」とだけ返した



そうこうしてるうちにババアからもラインが来る



「ニモさんコロナですって?どんな病状なの?熱は?体調は?子供達はどうなの?うつってるの?誰がうつったの?子供達はどんな病状なの?」


などの質問攻め


今日あったことは全部ババアに言わないと気が済まないんだな、マザコンキチは!



ババアなんかに言って何になる

ババアごときに何ができる


世界で一番無駄な質問してくるな


「大丈夫ですから」とだけ言うと


ババア「私には何もしてあげれることはありませんので」


だってさ


だったら最初から聞いてくるなよ、野次馬が!

他人の不幸がたまんねえもんな!



買い物して玄関にかけるとか気の利いた事ひとつもできねえのな、このクソババアは


お前がコロナになったら同じ事してやるから覚えとけよ!とだけ心に誓った



さて何より面倒なのはキチである



そんな事より食べ物がないと言うと


「ネットスーパーいいよー(^^)」とネットスーパーのURLが届いた


「それかこの時間だとスーパー〇〇が割引セールしてるから行ってきたら?安いよ!節約!」


だってさ



ねぇ、どこまでバカなの?

さっき病院無理って言ってる人に言うセリフかよ!?


私はキレた


いい加減にしろよ!とラインで打ちまくった


「言ってくれなきゃわかんない」


「そんなにしんどいなんてラインくれないからわかんない」


「ボクチンずっとライン無視されてたのにわかんない」


だってさ


わ、か、れ、よ、!ヒトガタ!




まあ、それも共感性の欠如のなせる技で


自分の考え以外は存在しないものと考えてるヒトガタには無理な話っていうことですね