ババアは今まで


出来の悪い私たち夫婦に心底呆れ
しょうがないわね、私がやってあげましょう
と
愚かな私たちの代わりにやってくださる事や許可をくだす事が何度があった
そういう時は決まって
私たち夫婦に対して心底呆れた顔をして
大きく一度溜息を吐き
その後勿体ぶったセリフを吐くので実にわかりやすい
今日はその話をしようと思う
まず初めて見たのはまだ子供が1歳前後の事だった
親戚の結婚式に呼ばれ、ババア、私たち夫婦、そして上の子と参列した
披露宴になり、中盤にさしかかると眠くて子供がぐずり出したのだ
当たり前である
一歳前後の小さい子が数時間もおとなしく食事をしている訳がない
私は中座してベビーカーでホテル内を散歩していたのだが、
長時間席を空ける私にババアは、怒り狂った
「そんなに長い時間席が空いてるなんて、あちらに失礼よ!」
ババアはそう毒吐いた
だが、戻ると子供がぐずる
私はオロオロした
ババアも
「静かにさせないとご迷惑よ!」
と言った
外であやすのもダメ、中で泣かせるのもダメ
ババアは
今すぐ子供をご機嫌の状態で静かに座らせ、あと数時間食事を一緒に楽しむこと
この一択しか許さなかったのだ
そんなの無理である
こんな大変な時にババアの親戚の結婚式に参列してやっただけでも有り難く思って欲しい
私は実に困った
まだ新米ママだったのだ
毎日、道を歩けば親切の押し売りかのように年配の人から子育てのアドバイスをうける
足が出てる!靴下を履かせないの?可哀想じゃない!
こんなに寒いのに外に出すなんて!可哀想じゃない!
ベビーカーなんかに乗せて!ママが抱っこしてあげなきゃ可哀想じゃない!
見知らぬ人にそう言われる度に
母親失格!
と言われているようで、傷付き、本当にこれでいいのか心が揺らぐ
今なら
あ?じゃあ今すぐお前が子供産んでそう育てたら?
って言えるのにwwwwww
そんな悪意に満ちたアドバイスいらねwwww
結婚式の時も家族であるはずのババアからのダメ出しに
会場全体からそんな事もできないの?
と言われているような気がして、肩身の狭い思いした
それと同時に、
じゃあお前がやってみせろよ!
と心底イライラしてた
そして
ついに
その時が来たのだ
泣き声に辟易したババア様が
心底うんざりした顔で
大きく溜息を吐き
「はぁーーーー。。。。。
。。。かしてみなさいヨ」
と言って、膝にかけていたナプキンを折り畳みながらゆっくりと席を立った
その目は
この役立たずが!!!
と言っているような実に冷めた目だった
「すみません。。。」
私は小さく言ったが、心の中では
ラッキー!と思った
ババアがこれで子供を寝かしつけてくれたら静かになるしゆっくり食事を楽しめる
小さい子がいると、熱いものを熱いままで食べる事なんてままならないのだから
ババアは泣き叫ぶ子供をベビーカーに乗せ、プロのよあな自信に満ちた顔で
「おーよしよし。もうだいじょうよぉ」
と言いながら会場をあとにした
ふぅー!助かったぜ!
私は料理を食べ始めた
するとどうだろう
一皿も食べ終わらないうちにババアが戻ってきたのだ
ギャン泣きの我が子をベビーカーに乗せてwwwwww
「なによ、もう。全然泣き止まないじゃないの!」
は?
知るかよ
てめえがするって言ったんだろ?
できるんだろ?
朝飯前みたいな顔しやがって、
本当の役立たずは
おめえだろうがよ!!!
余談だが
ババアは子育てに絶対の自信がある
何故なら幼稚園教諭の資格を持っているのだ!!!
ババァァァァアーーーーーーーーーン!!!
その道のプロなのだ
ただし、
残念なことに
実際に働いたのは2年だけ
そして
育てた子供は旦那1人だけww
経験値が著しく乏しく、せっかく学んだという情報も戦後の間もなくのものでもはや古跡のようなもの
なのに
彼女は
その道のスペシャリストなのだ!!!!
もう何年も子育てに携わっていたように振る舞うからその自信とプライドは一体どこからくるのか不思議で仕方ない