(つづき)
1時間ちょっと歩いて自宅に到着。
地震当日の夜に帰宅していた夫くんが、倒れた家具はとりあえず起こしてくれていたし、ある程度は物も拾ってくれていたものの、まだまだ夜は見えなかったガラスの破片も落ちていたりして、スリッパなしで歩くには危険な状態でした。

左上 エレベーターホール 右上 玄関外の壁
左下 部屋の壁 左上 リビングの天井の梁
余裕がなくて、夫くんが玄関入ったばかりの、家具が倒れまくっていた写真はないのだけれど、上の写真で状況が少しおわかりいただけるかしら。

それより、猫たちですよ、猫。
クローちゃんは、夜片付けているうちに出てきたけど、明らかに挙動不審。ビクビクしてすぐに物陰に隠れてしまったらしいです。
そして深夜、ベランダの物陰に隠れている黒猫しずか嬢を発見。
黒いからわかりにくいよねー。見つかって良かった良かった。でも、そのままクローゼットの秘密基地にこもってしまって、ご飯も食べずに出てこないとか。
クローは、私が「ただいま~」と言いながら玄関を入ると、トトトっと駆け寄ってきた。お母しゃんの声を聞いて安心したみたい。怖かったんだね。
しずか嬢はショックが大きいらしく、籠ったままなのでそっとしておきました。

問題はオカツ姫です。
ベランダをもう一度見まわしてみたけどどこにもいません。
気付いたことは、猫のいないほうのお隣さんとの間のベランダの下の隙間です。脱走防止に取り付けている板がはずれていたのです。お隣にお願いしてベランダを確認させてもらおう、と考えました。
因みに、別の側のお隣=猫さんがいるほうのお隣には昨晩のうちに夫くんが確認に行ってくれています。
だけど、念のためもう一度、部屋に戻る寸前にそっちのベランダに向かって「おかつー、おかつー」と呼んでみました。けど覗いてみても何もいそうにありません。
諦めて部屋に戻ろうとすると、背後から「アンアンアンアンッ」といつもの犬のような鳴き声がします。
あのヘンな鳴き声はオカツだ!
あわてて戻るとオカツが走ってくるのが見えました。仕切り板の隙間から戻ろうとしているので抱きかかえました。
お母しゃんの声は嬉しかったんだね。不安な気持ちでお隣のベランダの物陰に隠れて、一晩過ごしたんだね。

緊張が緩んだのか、オカツ姫、この3日間大丈夫だったのに、PCデスク下のミニホットカーペット(上の写真で写っている)でいきなり粗相をしました。
いいよ、いいよ。無事だったんだから粗相くらい好きなだけしなさい。安心したんだね。怖かったね。
3にゃんずとも無事でとにかく良かったです。

昨日はおかつもしずかも姿を見せず籠りっきりです。目はオドオドうつろだし、震えているような。
むごすぎて、カメラを向ける気になれませんでした。
夜になってようやくご飯を食べてくれました。
今朝はだいぶ落ち着いてきたみたいです。だけど地震から丸2日経った今も、余震のたびに3にゃんずとも
サササっと隠れてしまいます。
お父しゃんもお母しゃんも不在の間に、バッタンバッタンと倒れる家具、割れる食器。地震の音。揺れる床。
ここは地上15階。どれだけ怖かったのでしょう。
大地震だと、窓も開いてしまうのですね。夏、外出時に網戸にして出掛けることを考えてしまいます。
避難セットもあらためて内容を考えなくては。
(つづく)