現在、日本では水面下で結構な勢いでコロナが蔓延していますが、私の職場でも現在まだコロナ旋風が吹き荒れています。

医局でせき込んでる先生がいるなーと思っていた6月中旬から、週に1-2人、まだドクターの新規発症が止まりません。

 

まじめな先生は、ちょっと体調が悪いと、早めに検査をするのですが、これが良いのか悪いのか、手持ちの抗原キットでは感度が低いため、発症早期ではまず陽性にはなりません。一般ではそれでいいのかもしれませんが、やはり免疫力の弱っている方々を相手にする医療職の人は、まさか自分が診療で相手に感染させるわけにはいかないので、本当は、それから1-2日しても症状が引かない、もしくはひどくなっているなら、感度のいい検査方法でもう一度確認しておくべきだと思うのですが…

 

今回も、咳き込んでいる先生がいるなぁ、と思いつつ、「コロナは陰性だったんだってー」というのを聞いて、「ふーん」とは思っていましたが、明らかにそこから、同室の医師、もしくはその医師と話していたスタッフなどに体調不良者が現れ、コロナで陽性と出る人、出ない人、いろいろいまして、陽性と出ればもちろんわかりやすいのですが、陰性だった場合は「コロナではなかった」と思い込んで、多少症状が残っていても働きにきてしまって、結果、さらに蔓延する・・・という構図になっています。

挙句、ある人は、きっともうご自身がコロナだと思っているからでしょうが、頑なに検査を拒否したり、「自宅の検査キットで陰性だったので違います!」を押し通す人もいたり。


医療従事者で、あんだけコロナの対応してきたのに、その検査キット(しかも期限も切れてるよね)、どこまで信頼できると思ってるわけ!?って思いますが、当然目上の医師(目上でなくてもですが)にそんなこと言えるはずもなく、そのままスルーされています。しかも、職員の検査費用は、病院側の持ち出しになる(職員には基本費用請求しない)ので、何度も検査するのも、病院側も渋りますし。

ってわけで、なるほど、検査キットの陽性検出率が低いのは、免罪符として使うためか!と、それなら納得しちゃったりして。

 

とまぁ、病院の医師でもこんな感じなんで、そりゃ世間では流行るでしょうよ。

それも含めてのwithコロナではあるのですが、やっぱり病院では、患者さんに迷惑が掛からない程度には、きっちり検査したほうがいいと思います。それか、体調が悪かったらしっかりお休みするか、せめて人にうつさないような努力はしてほしいもんですが、科によってそこの知識はやっぱりまちまちなので、感染症に対するリテラシー高い方もいれば、低い方もいて。

でも、プライドの高いドクター相手にするのはほんと難しいです。