乳製品摂取とがんについてはよく取り沙汰される話題ではありますが、現時点では乳製品摂取そのものががんのリスクをあげるというエビデンスはありません。

ただ、低脂肪食、低脂肪乳は乳がんのリスクを下げるということは大規模スタディで分かっています。

 

研究はアメリカで行われたもので、4万人あまりの女性を対象に、「脂肪をあまり摂取しない人」の群と「脂肪を多く摂取する人」の群に分け、約8年間の経過を追ったというものです。

ちなみに脂肪をあまり摂取しない人たちは、きちんと低脂肪食に関して管理栄養士の助言を継続的に得ながら継続していたということ。

その結果、脂肪をあまり摂取しない人たちの群では、乳がん発症後の死亡のリスクが15%減少したということでした。

この乳がん発症後の死亡リスクというのがみそで、乳がん発症自体にはあまり影響がなかったということ、そして、低脂肪食群では体重が平均2kg以上も低下していたとのことでした。

肥満は乳がんなどの発症リスクの1つであると言われていますが、肥満傾向になると女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)のバランスが崩れ、エストロゲンが優位になります。エストロゲンは乳腺を発達させたりする作用がありますが、エストロゲンが作用する回数が多ければ多いほど、乳がんのリスクも増えると言われています。

栄養状態がよくなって閉経が遅くなったことも関係しているし、晩婚化で初産年齢が遅くなっていることも関係しているし、そもそも子供を産まなくなっていることも関係しているし、いろいろなことが関係していると言われています。

その中で低脂肪食はホルモンバランスを整えるので、エストロゲン優位の状態を緩和し、結果的に乳がんのリスクを下げます。

 

我が家でも毎日カフェオレを飲むのですが、カフェオレの牛乳こそ、乳脂肪分たっぷりの美味しい牛乳を使う必要がないのでは、ということで、最近低脂肪乳にチャレンジしています。そして最近知ったのですが、低脂肪乳のほうが単位あたりのカルシウム含有量なども多いんですね。

一度、カフェオレの牛乳を成分無調整豆乳に置き換えてしたことがありましたが、これはこれであまり美味しくないということでやめになっていました。低脂肪乳なら続けられるかも?