インフルインフルの話題が多くて申し訳ないのですが、こうもインフルが多いと、ついつい書きたくなってしまいます。

毎年のように話題になる抗インフル薬の副作用について。

そもそも私の立ち位置として、抗インフル薬は不要と思っているので、多少寄り気味になっていたらすみません。

 

抗インフル薬、つまりタミフルやゾフルーザ、イナビルなどですが、これらはインフルエンザウイルスの増殖を抑えるお薬であって、症状をすぐに緩和する力は一切ありません。

よって、例えばタミフル飲んだし翌日には熱下がったわーなんていうことは基本的にはありません。

では、抗インフル薬にはどのようなメリットがあるのかというと、発熱などのインフルエンザの主要症状の持続を、平均で約20時間程度短くする効果があるということ。

また、インフル患者に暴露してしまった人は、48時間以内に使うことで、予防的な効果があること。(*ただし、現在は保険適応外で全額自費となります。費用は5000円から7000円程度)

 

一方で、副作用も当然あります。

頻度は少ないですが、お薬である以上はアナフィラキシーなどのアレルギー反応が起こる場合がありますし、重篤な皮疹などを引き起こすような可能性もあります。さらに、頻度の高い副作用としては、嘔気、嘔吐、腹痛などの消化器症状です。インフルに罹患している人は、インフル自体の腹痛や嘔気・嘔吐も起こりえるため、さらにお薬で追い打ちをかけるように症状がひどくなったり、実際に飲んでも副作用で嘔吐してしまって全く飲めない子もいます。

さらに今は深刻なお薬不足でして、タミフルの小児用細粒が確保できず、大人用のタミフルカプセルから取り出した粉末成分を粉薬として調合するケースもあり、そうなるとさらに苦みも増して、内服が困難な事例が多発しています。

イナビル・ゾフルーザに関しても、基本的にお薬の作用点が同じようなところにあり同様の副作用があります。

お薬は貴重な資源ですし、せっかく出すのなら少しでも必要な人に出したいので、「念のために出して、飲めなかったら捨てる」はなるべくしたくありません。そして、飲むのなら、耐性ウイルスが出ないように確実に最後まで服用していただきたいと思っています。

 

また、以前言われていた、「異常行動を起こす」というのは、タミフルにの副作用というわけではなく、インフルエンザ感染自体によるものである、ということに現在はなっています。事実、コロナの感染のときにも同様な症状は見られたので、「子供の抗サイトカイン血症を起こす病態で起こりえること」と考えられています。ただし、あくまで現在の医学の中では、ということですが。

 

こういうことを、本当は全部一人一人にお話して、最終のお薬の是非をご自身で決定してほしいですが、なかなかそこまで時間が足りないのが現状です。

 

 

来年度のスキーウェアはこの時期に買うようにしています。

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